【MTGRocks】記事情報:ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが統率者禁止カード5枚を解除します。





2024年春、Magic: The Gatheringの統率者戦フォーマットにおいて、ついに5枚のカードが禁止リストから解除されました。
これは単なるカードの復帰に留まらず、新たな「ゲームチェンジャー」リストとの連動により、柔軟な運用が試みられることも意味します。
今回は、各カードの解除理由や今後の展望について整理します。
要点解説
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新たに禁止解除された5枚のカード
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「星の揺らぎ」
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全員のライフを7に戻しゲームをリセットする10マナ呪文。
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現代の高速化した環境では、これより強力な10マナ呪文も存在し、禁止継続の必要性が薄れた。
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「合同勝利」
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5色統率者デッキでの即勝利が可能だが、除去1枚で容易に対処できる。
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ゲームチェンジャー指定により、下位ブランケットでは使用制限が明確にされる。
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「陰謀団の先手ブレイズ」
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プレイヤーに生け贄を強要する効果で、以前は極端に嫌われた。
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現在はプレイヤー間の「ルール0」が普及しており、適切なテーブルでのみ許容される形に。
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「一望の鏡」
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毎ターン呪文をコピー可能。追加ターン呪文と組み合わせると無限ターンに。
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起動に多くのマナが必要で、解答の猶予があることから上位環境で許容可能と判断。
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「けちな贈り物」
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墓地と手札を使い分けてコンボを形成する強力なサーチ呪文。
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cEDHでは即勝利コンボの起点になり得るが、下位環境では政治的駆け引きの要素として活躍。
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全カードは「ゲームチェンジャー」リスト入り
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ブラケット1・2では使用不可、ブラケット3以上での利用を推奨。
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環境と使用者の意図により、使いどころを慎重に選ぶべきカード群。
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注目の非解除カードと今後の見通し
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宝石の睡蓮
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強力な初動加速として多くの期待が寄せられていたが、2025年中の再検討は見送り。早くても2026年以降に議論される予定。
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「魔力の墓所」、「船殻破り」、「波止場の恐喝者」も今回の解除対象外。
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今後の方針と定期チェックイン
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次回の統率者戦アップデートは2024年6月下旬~7月初旬予定。
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新たな壊れカード(例:「有翼の叡智、ナドゥ」)が出た場合のみ、例外的に年内での再調整が行われる可能性あり。
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まとめ
今回の禁止解除では、長らく「過剰」とされていた5枚のカードが再評価され、現代のゲームスピードやプレイヤー間の合意形成文化を背景に復帰を果たしました。
すべてのカードは「ゲームチェンジャー」に指定され、適切なブラケットでの運用を前提とすることで、パワーバランスを保ちながら多様な戦略の選択肢が広がっています。
また、「禁止解除はもう年内は行われない」と明言されたことから、今後の安定的なフォーマット運用も期待されます。
統率者戦がますます自由で多彩な遊び方ができる環境に進化する中、プレイヤーの判断力と合意形成がより重要な要素となるでしょう。次回のアップデートにも注目です。
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