【MTGRocks】記事情報:イカサマ級のイクサラン伝説、ついに主要MTG大会で輝く。



MTGのスタンダード環境に突如現れた革新的なデッキ「4色 不気味な船長」が、先週末に開催されたSCGConハートフォード地域選手権で話題をさらいました。
これまでまったく注目されていなかったアーキタイプが、いきなり環境の支配者イゼット・果敢に勝利を重ね、そのポテンシャルを証明しました。
要点解説
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デッキの基本構成と目的
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中核となるのはアーティファクト「不気味な船長の玉座」を「不気味な船長」へ変身(作成)させるコンボ。
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7/7の絆魂持ちクリーチャーを場に出しつつ、墓地にあるクリーチャーを戦場に踏み倒す爆発力が特徴。
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「ズー」や「コンボ」と分類されるが、いずれにも完全には当てはまらないハイブリッド構成。
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墓地利用を中心としたコンボ構築
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自己切削を加速させるカード(「ミシュラの命令」、「苦々しい再会」、「鉄面提督のトンネル掘削機」など)で墓地を肥やす。
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諜報・ランド(「轟音の滝」、「導路の塔門」)で安定した墓地供給。
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最速4ターン目に「不気味な船長」を登場させることも可能。
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種族の要件を満たすための工夫
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「不気味な船長」を作成するには、「恐竜」「マーフォーク」「海賊」「吸血鬼」の4種族を墓地に揃える必要あり。
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多相持ち(全種族扱い)の「三本木のマスコット」を4枚フル投入。
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「上げ潮、キオーラ」(マーフォーク)、「硬骨漢の船員」(海賊)、「ガルタとマーブレン」(恐竜+吸血鬼)などで種族要件を自然に満たす。
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対イゼット果敢戦での驚異的な勝率
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開発者Azeem Lyon氏はRCでこのデッキを使用し、5勝4敗の成績。
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イゼット・果敢(現環境シェア40%以上)と3回対戦し、すべて2-0で完勝。
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「不気味な船長」の7点ライフゲインがアグロ対策として非常に有効。
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弱点と課題も存在
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フライヤーを多く含む「ジェスカイ・眼魔」や、妨害に長けた「ディミーア・ミッドレンジ」には敗北。
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コンボ要素に依存するため、妨害や除去に弱い一面もある。
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特定の対策カード(例:「塔の点火」、「削剥」)でキーパーツを潰されるリスク。
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今後の成長の可能性
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「ファイナルファンタジーセット」でさらなる墓地活用カードが登場すれば、メタ上位への進出も現実味を帯びる。
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今後の調整と改良次第で、より洗練されたリストになる可能性が高い。
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まとめ
「4色 不気味な船長」は、メタのど真ん中であるイゼット果敢を真正面から撃破するという快挙を成し遂げ、スタンダード環境に新たな可能性を提示しました。
コンボ要素と部族シナジーを融合させたその構造は非常に斬新で、対アグロ性能も高いのが特徴です。
一方で、飛行デッキや除去多めの中速デッキに対しての対応力はやや課題が残るため、今後のカード追加やリスト調整による強化が期待されます。
新カードの発表とともに、こうしたデッキが環境に新風を吹き込むのは、MTGの醍醐味でもあります。「4色 不気味な船長」の今後の進化から目が離せません。
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