MTGプレイヤーたち、欠けたUniverses Within再録を切望。 – マジック:ザ・ギャザリング

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【MTGRocks】記事情報:MTGプレイヤーたち、欠けたUniverses Within再録を切望。

 

 

 

 

『Magic: The Gathering』の異世界コラボシリーズ「Universes Beyond(UB)」は、当初こそ批判が集まりましたが、『指輪物語』や『ファイナルファンタジー』とのコラボ成功により、その存在感を確立しつつあります。
しかし、UBの“専用カード”がMTG Onlineなどのデジタル環境で使えない問題や、それを補う「Universes Within(UW)」再録の行き詰まりが、プレイヤーにとって深刻な課題になっています。

■要点解説

  • Universes Within再録の制度崩壊
     UBカードの“MTG世界観内スキン”である「UW版」は以前「The List」収録で対応していたが、2024年にその枠組みが廃止。
    以降、UW再録の公式な受け皿が存在しない状態に。

  • SLX再録はあるが極めて限定的
     2024年春に『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』のUWカードが一部配布されたが、これは例外的対応であり、今後の継続は不透明。

  • 供給不足対策としての店舗配布
     一部Secret Lair(SLX)カードは、フォイルなし版がローカルゲームショップに配布されているが、これは“UW再録”とは異なり問題の根本解決には至っていない。

  • デジタル環境との“分断”が進行
     例:『デッドプール』は統率者戦や競技シーンで非常に強力であるにもかかわらず、Magic Online(MTGO)では使用不可。
     新たな『ソニック』SLXにも同様の懸念があり、“紙とデジタルの格差”がさらに拡大する見込み。

  • 法的制約による再録困難
     UBカードは他社IPのため、MTGOでの実装や通常セットでの再録にはライセンス上のハードルが存在。結果としてUW再録が唯一の現実的解決策となる。

  • Wizardsの後ろ向きな姿勢
     マーク・ローズウォーターは「UWカードに十分な需要はない」と明言。
    再録を望む声はあるが、商品ラインとしては成立しないとの見解を示している。

  • 希望は“マスターズ”系再録セット
     再録重視の『マスターズ』シリーズなどが今後出ればUWカードの収録も期待できるが、現時点でそうしたセットの予定は未発表。

  • 既存UWカードすら未対応の現状
     例:『ストリートファイター』や『アウトローたちの誇り』のUWカードは現時点でMTGO未対応であり、技術的あるいは法的問題が未解決のまま。

■まとめ

「Universes Beyond」が成功している一方で、それを裏から支えるべき「Universes Within」の再録制度は崩壊しつつあります。
特に強力なSLXカードがデジタル環境で使えない問題は、カジュアルと競技プレイヤー双方にとって深刻です。

現状、法的・技術的課題を超えてUW再録を進める意思がWizardsに見えないことが最大の障壁となっており、紙とデジタルのプレイ体験はますます乖離していくでしょう。
一刻も早い制度整備と、明確な再録方針の提示が望まれます。

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