MTGのデザイナー、「がっかり」とされたTMNTの未収録要素の理由を明かす。 – マジック:ザ・ギャザリング

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【MTGRocks】記事情報:MTGのデザイナー、「がっかり」とされたTMNTの未収録要素の理由を明かす。

 

 

 

TMNT(ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ)とのクロスオーバー発表時、多くのファンは「忍術」の再登場を期待していました。
実際、ニンジャ・タートルズとの親和性を考えれば打ってつけの能力と思われていたからです。
しかし、蓋を開けてみると、その期待は裏切られました。
MTG × TMNT セットには、忍術の能力は収録されず、代わりに非常に類似した新能力「隠密」が導入されています。
この判断は、ファンの間で賛否を呼んでいます。

要点解説

  • 「忍術」が収録されない理由と「隠密」の導入

    • 発表段階で、「下水道侍、レオナルド」や 「ラファエロの奥義」といったカードに 「隠密」能力が確認された。

    • 「隠密」は「忍術」と非常に似ているが、重要な違いがある:

      • 代替コストとして唱える方法であり、起動能力ではない

      • ブロック宣言ステップでしか使えない(戦闘後には使用できない)

    • Wizards 側の説明(Mark Rosewater)によれば、「忍術」は「非クリーチャー呪文に適用できない」「統率者環境で使いにくい」「タイミングの不一致」が問題点であり、これらを改善するために新能力を用意したという

  • 「隠密」が「忍術」を置き換える意味と利点

    • 「隠密」は、クリーチャー呪文だけでなく他の呪文にも展開できる可能性を持たせやすい設計が可能

    • タイミング制約を明確にし、複雑なコンバットステップ後の挙動を排除

    • 統率者フォーマットでの伝説クリーチャーの扱いやコマンダータックス回避の調整もしやすくなる

  • 機能再設計の傾向

    • すでに『スパイダーマン』セットでは「マッドネス」が類似コンセプトで再設計され、代替能力「大混乱」が導入された経緯がある

    • こうした再設計は、新規プレイヤーにとって理解しやすくする一方で、既存カードとの互換性やメカニズムの整合性を損なうリスクもある

    • 例えば、「忍術」に依存したカード(「梅澤悟」 や 「銀毛の達人」など)は 「隠密」対応にならず、既存デッキのシナジーが断たれる可能性がある

    • また、似た能力が複数あることで、プレイヤー間で操作ミスや混乱が起こる可能性も高まる

まとめ

TMNT セットで「忍術」が排除され、新しい近似能力「隠密」が導入されたのは、ただの変更ではなく、より現代の MTG 環境に適応させるための意志的な判断と考えられます。
特に統率者戦の需要や、非クリーチャー呪文対応、タイミング調整を考慮すれば、この変更には合理性があると言えるでしょう。

ただし、この決断には代償も伴います。既存の 「忍術」シナジーを前提としたカードとの互換性が保証されず、長期的にはカード資産の一部が機能しにくくなる可能性もあります。
また、似た能力体系が複数存在することで、プレイヤー同士や初心者が混乱を招く可能性もあります。

今後のセットで 「隠密」がどれだけ拡張され、また既存能力の再設計がどのくらいの頻度で行われるかが、MTG のメカニック進化の方向性を示す鍵となるでしょう。
引き続き、新能力の実装と既存カードとの調整を注視していきたいところです。

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