『食肉鉤虐殺事件 II』はがっかりするホラーの続編です。 – マジック:ザ・ギャザリング

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【MTGRocks】記事情報:『食肉鉤虐殺事件 II』はがっかりするホラーの続編です。

 

 

 

ホラージャンルにおいて、続編は時に失敗作として批判されることが多いですが、マジック:ザ・ギャザリング(MTG)の「食肉鉤虐殺事件」の続編カード「食肉鉤虐殺事件II」もその例外ではありません。
このカードが発表されると、ファンの間で大きな議論が巻き起こりましたが、前作との比較では残念ながら見劣りしてしまいます。
本記事では、「食肉鉤虐殺事件II」の特徴やその評価について解説します。

要点解説

  • カードの概要
    「食肉鉤虐殺事件II」のマナコストはXXBBBBという非常に高い設定になっており、エンチャントとして場に出た際、各プレイヤーがX体のクリーチャーを生け贄に捧げます。
    さらに、自分のクリーチャーが死亡した際には3点ライフを支払うことでそのカードを再度場に戻すことができ、相手のクリーチャーが死亡した場合は相手も3点ライフを支払わない限り、そのクリーチャーを自分のものにすることができます。

  • コストの問題点
    元の「食肉鉤虐殺事件」の特徴は、XBBという比較的低コストで、全クリーチャーに-X/-Xの効果を与えつつ、クリーチャーが死亡するたびに相手にダメージを与え、自分はライフを回復するというシンプルかつ強力な効果がありました。
    しかし、「食肉鉤虐殺事件II」はマナコストが非常に高く、4つの黒マナが必要なため、黒単色のデッキ以外では扱いにくいという問題があります。
    さらに、ダブルXによるエディクト効果(相手にクリーチャーを生け贄に捧げさせる効果)も、実際には多くの価値を得にくい設計となっています。

  • 比較される元祖「食肉鉤虐殺事件」
    元の「食肉鉤虐殺事件」は、効率的な盤面除去であるだけでなく、相手に徐々にダメージを与え、自分のライフを回復するというサステイン力も持ち合わせていました。
    このため、アグロデッキに対しても中盤の安定性を保ちつつ、終盤には強力な勝利条件にもなり得る万能なカードでした。
    一方で、「食肉鉤虐殺事件II」はコストが高く、相手に選択権があるため、盤面への影響が限定的で、効率性に欠ける点が目立ちます。

  • 統率者向けの強み
    とはいえ、「食肉鉤虐殺事件II」は統率者というフォーマットにおいてはある程度の活躍が期待できるカードです。
    高コストではありますが、長期戦が主流の統率者では、相手のクリーチャーを奪う効果が強力に働く場面があるかもしれません。
    また、後半のゲーム展開においては再帰エンジンとして利用できる可能性もあります。

  • スタンダードにおける評価
    「食肉鉤虐殺事件II」はスタンダードでは大きなインパクトを与えることは期待できません。
    コストが高すぎて序盤に効果的に使用するのが難しく、また、相手がどのクリーチャーを生け贄に捧げるかを選べるため、戦術的な面でも限界があります。
    全体的なバランスが取れたカードではありますが、元の「食肉鉤虐殺事件」がスタンダードで禁止されたほどの影響力には到底及ばないでしょう。

まとめ

「食肉鉤虐殺事件II」は、元祖「食肉鉤虐殺事件」の続編として話題を呼びましたが、その評価はあまり芳しくありません。
特に、スタンダード環境ではコストの重さと効果の不確実性が大きなマイナス要素となっています。
一方で、統率者ではある程度の可能性を秘めているものの、前作ほどの万能性やインパクトを持つカードとは言い難いでしょう。
ホラー映画の続編がよく批判されるのと同じく、このカードもリリース後に厳しい評価を受けることが予想されますが、ファンの間でカルト的人気を得る可能性もあるかもしれません。

【参考価格換算】 「食肉鉤虐殺事件」はかつて約5,880円の価値がありましたが、「食肉鉤虐殺事件II」の評価が元祖ほど高くなることは考えにくいです。

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