【MTGRocks】記事情報:ウィザーズ、MTGの5色統率者カードをつまらなくしてしまう。




統率者戦は紙のマジックで最も人気のあるフォーマットであり、各セットには必ず統率者向けの新カードが追加されています。
その中でも特に注目されるのが5色統率者ですが、近年は数が急増し、創造性を奪っているとの批判が強まっています。
要点解説
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5色統率者の乱発傾向
かつては希少だったが、近年は「マリーナ・ヴェンドレル」「無限導線基地」「コズミック・スパイダーマン」など多数登場。
新メカニズムをデッキ構築可能にするため、強引に5色統率者が追加されるケースが目立つ。
『FF』『アサシンクリード』『指輪物語』などユニバースビヨンド作品でも必ず5色統率者が用意されている。 -
創造性の喪失
5色統率者は全カードにアクセスできるため、制限がなく「とりあえず最強カードを寄せ集める」構築になりがち。
「ウラレック」「統べるもの、ジョダー」「始祖ドラゴン」などは特定の部族デッキで最適解となり、他の選択肢を駆逐。
結果としてパワーインフレが進み、新しい統率者が登場しても既存の最強カードに埋もれる状況が発生。 -
実例と問題点
「寓話の歌い手、ナルシ」は優秀な設計だが、「トム・ボンバディル」に比べると選ばれにくい。
5色統率者は多くの場合「セットの新ギミックを使うための強制的な器」として機能しており、独創性が薄れる。 -
面白い5色統率者の例外
「片目のガース」「至高の者、ニヴ=ミゼット」などはテーマ性が明確で魅力的。
「ジャレッド・カルサリオン」や「ジェンソン・カルサリオン」も版図を活かすデザインで評価。
「ウルテト」はミシュラ族デッキ唯一の選択肢として特別な存在。
しかし「モロフォン」のような凡庸な5色カードは、制限を楽しむ統率者戦の本質を損なう。 -
今後への提言
制限があるからこそ生まれる創造性を尊重するべきで、5色統率者は減らした方がよい。
どうしても必要なら「セットの新メカニズム専用」として役割を限定すべき。
プレイヤーの声が強まれば、将来的に5色統率者の乱発が抑制される可能性もある。
まとめ
5色統率者はテーマ性や新ギミックを補う役割を果たす一方で、自由すぎるカードプールと高性能が統率者戦の多様性を損なっています。
魅力的なデザインの例も存在しますが、大半は「安易な最適解」となり、プレイヤーの創造性を奪っているのが現状です。
「制限が創造性を生む」という統率者戦の精神を守るためには、5色統率者の供給を減らし、役割を限定することが望まれます。
WotCが今後どのような方針を取るかは不透明ですが、プレイヤーの意見次第で方向性が変わる可能性も残されています。
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