【MTGRocks】記事情報:問題を認識しつつも、スタンダードの緊急禁止は行わないとウィザーズが明言。



2025年現在のMTGスタンダードフォーマットでは、「迷える黒魔道士、ビビ」と「アガサの魂の大釜」を組み合わせた「ビビ・大釜」デッキが異常なまでに支配力を持ち、環境が再び歪められています。
わずか6週間前には「コーリ鋼の短刀」によるイゼット・果敢が問題となったばかりですが、今度はそれ以上に一方的で安定したコンボデッキが現れたことで、プレイヤーの不満が爆発しています。
要点解説
● 問題の中心:「ビビ・大釜」デッキ
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「迷える黒魔道士、ビビ」の能力を「アガサの魂の大釜」で全体に共有することで、盤面全体が破壊的なコンボエンジンに。
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通常のコンボデッキとは異なり、安定性・速度・攻撃力の三拍子が揃っており、実質対処不能レベル。
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最近の大会では、600大会中の勝者メタゲームの41.4%を占有(次点はディミーア・ミッドレンジの13%)。
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単なる1ショットコンボではなく、「略奪するアオザメ」 → 「逸失への恐怖」 → 「光砕く者、テルサ」と展開する攻撃的なプランも可能。
● Wizardsの対応と禁止スケジュール
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公式記事「Metagame Mentor」で状況を認めるも、緊急禁止は実施せず。
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過去にイゼット・果敢が42%シェアで通常の禁止スケジュールに入ったことを考慮すれば、「ビビ・大釜」も本来なら対象に値する。
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しかし、次の禁止改定は11月24日予定。それまで何の変更もない見込み。
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現在のWizardsの方針は、RC/RCQ(競技シーズン)との整合性を重視しており、よほど致命的な問題がない限り緊急対応はしない。
● プレイヤーの反応と先行きの見通し
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一部のプロプレイヤーはすでにスタンダードをボイコット宣言(例:「禁止まで一切プレイしない」)。
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ただし、9月26日に「スパイダーマン」セット、11月21日に「アバター」セットが発売予定で、メタゲームが自然に変化する可能性も残されている。
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問題は、アバター発売からわずか1週間で11月24日の禁止改定を迎えること。「時期尚早」という理由で再び見送りになる可能性も高い。
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禁止が行われればパックの開封体験や購入意欲にも影響が出るため、Wizards側も極力避けたい姿勢。
まとめ:待つしかない、11月24日まで
現在のスタンダード環境は、「ビビ・大釜」の一強状態が続く閉塞感の強いものとなっています。
除去手段はあるものの、デッキの構造そのものが強固で、多様な勝ち筋を持つため、ただ「対策できる」というだけでは解決になっていません。
本来であれば即座に対応が望まれる状況ですが、Wizardsはスケジュールを優先し、次の禁止改定(11月24日)まで現状維持の構え。
スパイダーマンやアバターなどの新製品で環境が変化する可能性もありますが、「何もしないことを正当化する材料」にされる恐れもあるため、油断はできません。
結論としては、プレイヤー側は少なくとも3か月の我慢を強いられる形となりました。
真に環境を多様化させる手段として、禁止改定が適切に行われることを願うばかりです。
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