【AETHERHUB】記事情報:「霊気灯」を理解しようとしています。












MTGの新セット「霊気灯」には、これまでにない装備型プレインズウォーカーが登場しました。
このユニークなデザインが革新的なカードなのか、それとも過大評価なのか、プレイヤー間で議論が巻き起こっています。
このカードの強みは、戦闘ダメージを忠誠カウンターに変換できる能力ですが、即時の影響が薄く、競技環境での活躍が疑問視される面もあります。
本記事では、「霊気灯」の性能、評価、競技環境での可能性について解説します。
要点解説
1. 「霊気灯」の能力と特徴
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装備型プレインズウォーカーという新たなメカニズム
- クリーチャーに装備すると、戦闘ダメージを与えるたびに忠誠カウンターを得る。
- +1能力で別のクリーチャーに装備を付け替えることができる。
- -5能力でカードを引けるが、装備を解除するためリスクも伴う。
- 最終奥義(-10)で好きな色の10マナを得るが、発動には相当な準備が必要。
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戦闘で忠誠カウンターを貯めるという新しい形のアドバンテージ
- 小型クリーチャーでもダメージを与えれば忠誠カウンターを増やせる。
- ただし、即時の効果がなく、装備できるクリーチャーがいなければ何もしない状態になる。
2. 「霊気灯」の課題と問題点
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装備しても即座に影響を与えない
- 比較対象:梅澤の十手(即座にダメージを与えたりライフ回復が可能)
- 比較対象:火と氷の剣(攻撃時に即座にドローやダメージを与えられる)
- 「霊気灯」は装備後すぐに機能しないため、即応性に欠ける。
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除去の影響を受けやすい
- 装備するクリーチャーがいなければ機能しないため、除去に非常に弱い。
- 「英雄の破滅」や「摩耗+損耗」のような単体除去で簡単に対処される。
- 装備した状態ではインスタントタイミングの除去(例:「削剥」)で大きなテンポ損失を被る可能性がある。
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装備コストと忠誠カウンターのバランス
- 忠誠カウンターを増やすのに時間がかかるため、競技環境では遅い。
- -5能力を発動すると装備が解除されるため、継続的なアドバンテージが期待しにくい。
3. 競技環境での活用の可能性
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モダン・レガシーでの活躍は難しい
- 「一つの指輪」などの強力な無色カードと比較すると、明確な即時価値がないため評価が低い。
- 「石鍛冶の神秘家」で装備品を探してくる戦略はあるが、他の確実な装備品を差し置いて採用するかは疑問。
- 「シガルダの助け」「純鋼の聖騎士」を利用して装備コストを踏み倒せるが、それならより強力な装備品を選ぶのが一般的。
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ゴルガリ(緑黒)系のミッドレンジ戦略での可能性
- クリーチャーが墓地から再利用できるため、装備対象の確保がしやすい。
- ただし、忠誠カウンターをためるための手間と他の有力な4マナカードとの競争を考えると、優先度は低め。
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EDH(統率者戦)向きのカードか?
- 長期戦を想定するEDHなら「霊気灯」の忠誠カウンター戦略が活かせる可能性。
- 特定の装備品シナジーデッキ(「シガルダの助け」+装備品デッキ)なら使いやすい。
- しかし、「梅澤の十手」や「火と氷の剣」のようなすぐに影響を与えられる装備品と比較すると見劣りする。
まとめ
「霊気灯」は、MTGにおいて新たなデザイン領域を開拓した装備型プレインズウォーカーだが、競技環境での活躍は不透明である。
評価ポイント
- 戦闘ダメージを忠誠カウンターに変換できるという新しいメカニズム
- 装備した状態なら通常のプレインズウォーカーより除去耐性がある
- 統率者戦(EDH)ではシナジー次第で採用価値あり
課題点
- 即時の影響がなく、テンポが遅い
- クリーチャーが除去されると機能しなくなる
- 他の強力な装備品と比較して見劣りする
このカードの競技環境での活躍は未知数だが、新たなメカニズムとしての可能性は十分にある。
今後のデッキ構築の進化によっては、意外な活躍を見せることもあるかもしれない。
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