【MTG公式】記事情報:オッズ&エンド:2024年、パート2
『マジック:ザ・ギャザリング』(MTG)のデザインについて、多くのファンからの質問が寄せられています。
今回は、今年の主要セットに関する質問に対して、デザインチームがどのように考え、セットを作り上げたのかを解説します。
プレイヤーの好みに応えるMTGの多様性が際立つ内容です。
要点
-
アショクの不在について
ファンからの質問に答え、アショクを『ダスクモーン:戦慄の館』セットに登場させることが検討されていたが、最終的には見送られました。
理由は、アショクが恐怖を楽しみすぎるため、ホラーセットの緊迫感が損なわれる可能性があったからです。 -
『ブルームバロウ』セットの成功
今年の主要セットの中でも『ブルームバロウ』は特にプレイヤーに響いたセットであり、可愛らしい動物たちがテーマのこのセットは多くの新規プレイヤーを引きつけました。 -
異なるテーマ間の急な変化
『ブルームバロウ』の可愛いアートから、次のセット『ダスクモーン:戦慄の館』のホラーへの切り替えが急激なものだと感じるプレイヤーもいましたが、MTGではプレイヤーが自由に自分の好きなカードを選んで遊べる点が強みであるため、大きな問題にはなっていないとされています。 -
多様性とゲームシステムの柔軟性
『ブルームバロウ』と『ダスクモーン:戦慄の館』は、まったく異なるテーマを持ちながらも、それぞれがMTGのシステムに適応していることが強調されています。
MTGは、可愛い動物のセットでも、恐ろしいホラーのセットでも、プレイヤーに自由な選択肢を与えるゲームです。 -
セット名の候補
『ブルームバロウ』という名前が決定する前に、「Briarbend」や「Idyllwald」という名前も検討されていました。 -
トークンカードの不足問題
トークンカードの不足が指摘されており、Wizards of the Coast(WotC)はこれを認識しており、対応策を進めています。
FNMドラフトではトークンが不足しがちであり、これに対して新しい解決策が準備されています。 -
テーマの共通性を持たせたセットの要望
市場調査の結果、プレイヤーは多様なテーマを好むため、連続して同じテーマのセットを出すよりも、バラエティに富んだセットが求められていることが明らかになっています。 -
バニラクリーチャーの減少
「バニラクリーチャー」(特殊能力を持たないクリーチャー)は、現在ほとんどのセットで見られなくなっています。
理由は、バニラクリーチャーはバランス調整が難しいため、他の多機能なカードが優先されているからです。 -
セットに含まれるトロープ(テーマの定番要素)の調整
2024年のセットは、多くのトロープ(ジャンルにおける定番の表現)が含まれていましたが、一部のプレイヤーには量が多すぎると感じられたようです。
WotCは、今後このようなトロープの使い方について改善を進める予定です。 -
大きなソロクリーチャー「災厄の獣」の設定
『ブルームバロウ』では、小さな生物が協力するテーマが多く、大型のソロクリーチャーである「災厄の獣」を世界観に取り入れることで、クリーチャーサイズのバリエーションを持たせました。
伝説ではないアンコモンのクリーチャーも存在し、その一部は特定の色に関連した「災厄の獣」として設定されています。 -
今後のセットへの反映
ファンからのフィードバックにより、WotCは今後のセットデザインにおいて、特定のテーマやトロープの使い方を改善し、多様なプレイヤー層に対応するセット作りを進めていくとしています。
まとめ
『マジック:ザ・ギャザリング』は、多様なプレイヤー層に応えるため、セットごとに異なるテーマやメカニクスを取り入れています。
特に今年の『ブルームバロウ』と『ダスクモーン:戦慄の館』は、その対照的なテーマが注目されており、プレイヤーに自由な選択肢を提供することがゲームの大きな魅力です。
今後もWotCはプレイヤーのフィードバックを反映し、さらに進化したセットを提供していくことが期待されます。
MTG公式様にて記事が公開されました。
MTG公式様の記事をチェック
コメント