カードアクセサリ会社、AI使用を認め謝罪。 – マジック:ザ・ギャザリング

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【MTGRocks】記事情報:カードアクセサリ会社、AI使用を認め謝罪。

 

 

マジック:ザ・ギャザリング(MTG)の世界では、アートの美しさが大きな魅力の一つです。
そんな中、カード周辺商品を扱うUltimate Guard社がAIを使用してアートを拡張していたことが発覚し、MTGコミュニティに激震が走りました。
今回の一件は、AI技術がもたらす利便性と、アーティストやファンとの信頼関係の間で揺れる現代の課題を浮き彫りにしています。

問題の概要と要点

  • AI使用の発覚と謝罪
     2025年8月、MTGアーティストのアンドリュー・トンプソン氏が、自身のアートがAdobeの「Generative Fill」でAI拡張されていたと指摘。
    Ultimate Guardはこれを認め、正式に謝罪しました。

  • 対象商品と今後の方針
     問題となったのは「光に導かれし者、ハリーヤ」と「Tezzeret Flip’n’Tray」デッキボックスだけでなく、他のMTG関連商品にもAIアートが使われる予定だったことが判明。
    今後はMTG製品において生成AIは一切使用せず、アーティストとの直接契約を継続する方針を示しました。

  • AIアートへの批判
     倫理的な問題に加え、プレイヤーからは「単純に見た目がひどい」との声も。
    AIで補完されたアート部分が全体の美観を損ねており、品質面でも不満が多く上がっています。

  • 声明への懸念と疑問点
     Ultimate Guardは「MTGライセンス製品ではAI不使用」と明言したものの、それ以外の製品については言及せず。
    これにより、MTG以外の汎用アクセサリなどでは今後もAIが使われる可能性が懸念されています。

  • Harry Potter製品問題も未解決
     加えて、トランスジェンダーへの差別的発言で批判を受けているJ.K.ローリング氏の「ハリー・ポッター」IPを使った商品展開にも批判が集中。
    今回のAIに関する声明ではこの件に触れられておらず、一部の顧客からの不信感は継続しています。

まとめ:第一歩としては良好だが信頼回復には課題も

Ultimate Guardの謝罪と今後の方針表明は、MTGコミュニティの声に耳を傾けたという意味では前向きな一歩です。
生成AIによるアート拡張という安易なコストカットに対し、明確に「ノー」を突きつけたことは評価に値します。

しかし、対応はあくまで「MTGライセンス製品」に限定されており、それ以外の製品群では今後もAI使用の可能性が残るため、完全な信頼回復には至っていません。
また、「ハリー・ポッター」IPの扱いに関する問題も未解決で、企業としての倫理的スタンスが問われ続ける状況です。

この騒動は、AI技術が普及する現代において、企業が「便利さ」と「信頼」のどちらを取るのかという重要な問いを投げかけています。
MTGという“文化”を守るためには、ユーザーとの対話と誠実な姿勢が何よりも求められているのかもしれません。

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