デザインファイル:テンペスト、パート2。 – マジック:ザ・ギャザリング

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【MTG公式】記事情報:デザインファイル:テンペスト、パート2。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジック:ザ・ギャザリング(MTG)のデザインは、試行錯誤を重ねた結果、数多くの魅力的なカードを生み出してきました。
しかし、その過程では多くのアイデアが削除・変更されています。
1998年の『テンペスト』のデザインチームが開発チームへと引き渡したカードファイルをもとに、最終的に変更されたカードや採用されなかったアイデアを紹介します。

要点解説

1. 大きな変更を受けたカードたち

  • 「スクラーグノス」: 元はカウンター後に手札へ戻る能力を持っていたが、「打ち消されない」という効果に変更され、青デッキ対策の象徴に。
  • 「ふにゃふにゃ」: 元のコストは「毒カウンターを得る」だったが、マナコストに変更。
  • 「クラキリン」: 当初のシンプルなデザイン(X/Xトークン生成)からコスト増加と再生能力が追加される形に。
  • 「シャドーの裂け目」: 「アストラル(影)」の概念が「シャドー」に進化し、コストが削減されドロー能力が付与。
  • 「霊の鏡」: トークンに干渉できる能力を追加するなど、独自の仕組みを強化。
  • 「リサイクル」: 複雑な効果を削減し、コスト増加でバランス調整。

2. 削除されたメカニクスやカード

  • 「Poison Mechanic」: 「毒」が重要なテーマとしてデザインされていたが、開発中に完全に削除。毒をコストとして使う試みは後のセットで復活。
  • 「Graveyard Order」: 順序を意識するカードは煩雑で除外。
  • 「Negative Cantrip」: 「相手にデメリットを与えるキャントリップ」というアイデアは不評で採用されず。
  • 毒の税金メカニズム: 相手に毒カウンターを与えるか、代償を払う選択を迫るデザインも廃案。

3. ユニークなアイデアの進化

  • 「Jinxed Idol」: デザインからほぼ変更なしで印刷された「完璧なカード」例。
  • 「Booby Trap」: 相手のライブラリにカードを混入させるという発想がルール上問題視され、変更。

まとめ

『テンペスト』のデザイン過程は、MTGの革新と課題の歴史を映し出しています。
当時の制約やプレイヤーの体験を考慮しながら、どのようにデザインが変更・洗練されていったのかが明確です。
削除されたアイデアの中にも、後に復活したり再解釈されたものが多く、MTGの進化は過去の試みを基盤にしていることがわかります。

カードデザインの舞台裏を知ることで、プレイヤーはMTGの奥深い魅力を再発見できるでしょう。
そして、次回も「テンペスト」の興味深い秘話が語られるとのことで、期待が高まります。

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