【MTG公式】記事情報:デザインファイル: 『テンペスト』、パート1
1998年にリリースされたMTGのセット『テンペスト』は、数々のユニークなカードを生み出しました。
今回の記事では、そのデザイン段階での裏話やカードの進化過程を振り返ります。
当時のデザインリードが記録した貴重な「デザインファイル」を基に、『テンペスト』初期のスリヴァーやその他のカードの成り立ちをご紹介します。
【要点解説】
1. スリヴァーの誕生とデザインの進化
- スリヴァーの基本デザイン:
- 各色のスリヴァー(白・青・黒・赤・緑)は、1/1の基本ステータスで、自身を含む全スリヴァーに特定の能力を付与するデザインに。
- 緑スリヴァー(筋力スリヴァー)は議論の的となりつつも、緑がより強力なクリーチャーを持つべきと判断。
- スリヴァーのストーリー背景:
- オリジナルデザインでは「Astral Ways」という独立セットの一部だったが、『テンペスト』の物語に合わせ、統一された意識を持つ生物群として再定義。
2. その他の注目カードの進化
- 荒地:
- オリジナルの「露天鉱床」を調整し、非基本地形を破壊する能力を維持しつつバランス調整。
- 古えの墳墓:
- 当初はライフを払わず1マナを生成可能だったが、後にライフコストを追加。
現在では強力な土地として知られる。
- 当初はライフを払わず1マナを生成可能だったが、後にライフコストを追加。
- 謙虚:
- 元々は一時的にクリーチャーを羊にするデザインだったが、恒久的な能力抑制効果に変更。
- 呪われた巻物:
- リチャード・ガーフィールドによるデザインで、ランダム性を強調したアーティファクト。
3. その他の特筆すべきカード
- 巻物棚: 手札と山札のカードを交換する能力が評価され、高性能なデザインとして調整。
- 丸砥石: 特定の条件下で山札のカードを大量に墓地へ送る効果を持つ切削系カード。
- 砕土: 土地を生け贄で複数の基本土地を得る緑のカード、コストと効果の調整が行われた。
- 黙示録: 全てのパーマネントを追放するカード、色や効果の位置づけが議論された。
【まとめ】
『テンペスト』のカードデザインには、多くの試行錯誤と革新が詰まっています。
スリヴァーのような新しい概念の生物群や、当時としては斬新な効果を持つカードの数々が、このセットを特別なものにしました。
現代でも愛されるこれらのカードは、MTGの歴史とデザインの進化を象徴しています。
次回の「デザインファイル」では、印刷されなかったカードや後に採用されたデザインについて掘り下げていきます。
MTG公式様にて記事が公開されました。
MTG公式様の記事をチェック
コメント