【MTG公式】記事情報:ドラゴンの嵐が吹き荒れる パート2





2025年発売予定の最新セット『タルキール:龍嵐録』のデザイン秘話が続報として公開され、今回は「セットデザイン」と「統率者デッキデザイン」チームの紹介に加え、各氏族に割り当てられた新メカニズムの誕生秘話が語られました。
かつての『タルキール覇王譚』を踏襲しつつも、新たな視点でリビルドされた5つの氏族に注目です。
氏族別の新メカニズムとデザイン方針
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共通デザイン方針(3つのパラメーター)
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各氏族が旧タルキールのプレイ感を保つこと
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新鮮味ある新メカニズムの導入
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他氏族との相互作用を重視したデザイン
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アブザン(白黒緑) – 忍耐の氏族
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象徴:ドラゴンの鱗(防御)
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メカニズム変遷:
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「Resupply」:+1/+1カウンターを支払って得る能力(やや地味)
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「Ancestry」:キーワードカウンターか1/1スピリットを選ぶ(「加工」に近い)
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「Adopt」:死亡時にトークンにカウンターを引き継ぐ(戦場維持を重視)
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最終的に:改良型「加工」→「闘魂」という新メカニズムへ進化
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ジェスカイ(青赤白) – 狡猾の氏族
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象徴:ドラゴンの目(知恵)
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過去メカニズム:「果敢」
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メカニズム変遷:
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「Focus」:自身や味方を対象に呪文を唱えると+1/+1(「英雄的」の改良版)
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「疾風」:1ターン2回目の呪文で誘発する能力(定番だが抜群の相性)
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最終的に:「疾風」を正式採用。シンプルながら効果的な形に。
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スゥルタイ(黒緑青) – 無慈悲の氏族
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象徴:ドラゴンの牙(死と支配)
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過去メカニズム:「探査」
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メカニズム変遷:
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「Exhume」:墓地のカードを追放してゾンビトークン生成(単調すぎて不採用)
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「Harvest」:追放して+1/+1と能力カウンターを付与(幅が狭かった)
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最終的に:「相続」:墓地利用と効果の多様性を確保した新能力に決定
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マルドゥ(赤白黒) – 迅速の氏族
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象徴:ドラゴンの翼(速度)
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過去メカニズム:「強襲」
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メカニズム変遷:
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「Horde(後に「応召」)」:攻撃時に1/1の赤の戦士トークンを生成
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初期:トークンは永続→強すぎ
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修正:ターン終了時に生け贄 → バランス確保
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最終的に:シンプルなトークン生成型攻撃強化メカニズムとして確定
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ティムール(緑青赤) – 猛威の氏族
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象徴:ドラゴンの爪(力)
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過去メカニズム:「獰猛」
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メカニズム変遷:
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「Erupt」:土地を出したターンに墓地から呪文を唱えられる(「フラッシュバック」系)
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「Rekindle」:マナコスト5以上のクリーチャーを唱えると墓地から呪文が無料で唱えられる
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「Fierce」:場に出ているクリーチャーのパワーに応じて呪文が無料に
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最終的に:「調和」という名前でパワーを利用した踏み倒し効果を採用
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その他の注目情報
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セットデザインリード:アダム・プロサク
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統率者デッキリード:メーガン・スミス
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紹介カード:「Songcrafter Mage」— 「調和」を与える新カード
まとめ:懐かしさと革新が融合した、進化系タルキール
『タルキール:龍嵐録』は、かつての『タルキール覇王譚』を尊重しつつ、新しい切り口とメカニズムでリブートを果たしています。
各氏族に与えられた新メカニズムは、旧セットとの親和性を保ちつつも、戦略の幅を広げる設計。
特に「闘魂」「疾風」「相続」「応召」「調和」といった新要素は、それぞれの氏族の性格を反映し、今後のプレイ環境に新たな風を吹き込むことでしょう。
来週はカード個別のデザイン解説に続くとのことで、さらに詳しい内容に期待が高まります。
どの氏族があなたのプレイスタイルにフィットするか、今のうちに見極めておきましょう。
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