【MTG公式】記事情報:マジック:ザ・ギャザリング ― ファイナルファンタジー セットデザイン:命の旋律。

2025年に発売された『マジック:ザ・ギャザリング』と『ファイナルファンタジー』のコラボセット。
この記事は、その制作に携わったGavin Verhey氏が、自身の子供時代の思い出とともに、この壮大なプロジェクトの舞台裏を語る感動的な記録です。
● 要点まとめ
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FFとの最初の出会いと母との記憶(FF IX)
12歳の頃、兄との長距離ドライブ中に初めてプレイした『FF IX』。
感動したセリフを紙に印刷して母に贈り、冷蔵庫に貼られたその紙は今も健在。 -
コラボ制作での思い出(FF IX〜XVI)
・日本でのSQUARE ENIXとのプレイテストで、FF IX好きのスタッフに「ブラネ女王」を見せて感動させた話。
・FF XIIIのファン向けに、「ファングとヴァニラ」の合体ギミックを限定的に導入。
・FF XIVの「ジョブ選択」メカニズムをカードデザインに反映し、「「竜騎士」の両手槍」などにクラス要素を追加。 -
デザイン苦闘の裏話(FF IV カイン)
「裏切り」と「味方」の中間にいるカインというキャラクターの表現に悩み、何度もデザインを修正。最終的には別スタッフが送ったアイデアを採用。 -
ノスタルジーと現代デザインの融合(FF III〜X)
・「フラッシュバック」能力をFF VIIIの回想演出に当てはめ、「ラグナの記憶」などが誕生。
・FF Xのブリッツボールなどの「サイドクエスト」もカード化し、ゲーム内の寄り道要素をMTGに持ち込んだ。 -
ファンとの双方向の開発(FF XII)
コラボ発表後、開発途中の段階でファンからの要望を吸い上げ、「空賊バルフレアとフラン」を1枚のカードに統合するなど柔軟に対応。 -
印象的な瞬間(FF VI)
日本訪問中、伝説的イラストレーター天野喜孝の描いた「ティナ」と「ケフカ」のアートを初めて見た時の静寂と感動の空間。 -
懐かしき原点(初代FFとガーランド)
Gavin氏がゲームとして初めて愛した『FF I』。
何度もガーランド戦でゲームを中断された体験が、自身の創作の原点となった。
● まとめ:これは、1人の少年とゲームの人生の物語
Gavin Verhey氏の語る『MTG×FF』セットの裏側は、単なる開発秘話ではなく、ゲームを通じて育まれた「思い出」「家族」「友情」「ファンとのつながり」すべてを包括した“人生の縮図”とも言える内容です。
プレイヤーとして、そして開発者として。彼が子供時代に感じた魔法と感動を、今度は自身が創り手として新しい世代へと届けている――まさに「愛」で完成したユニバース・ビヨンド。
このセットは、MTGとFFという二つの物語が交差する、奇跡のようなプロジェクトです。
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