【MTG公式】記事情報:『マジック:ザ・ギャザリング ― ファイナルファンタジー』の創造的な制作の舞台裏。
『Magic: The Gathering—FINAL FANTASY』のユニバース・ビヨンド・プロジェクトでナラティブ・デザインを担当したディロン・デヴェニー氏が、開発の裏側を語ります。
主要16作品をひとつのセットにまとめるという壮大な挑戦にどのように取り組んだのか、その熱量と工夫を紹介します。
要点解説
-
プロジェクトの規模と進行体制
-
主要16作を収録するため、FFファンの社内メンバーを巻き込んでキャラ・呪文・召喚獣などを洗い出し
-
英語・日本語チームが週次で連携し、例会・資料共有、企画検討を重ねた
-
-
トーンの設定
-
セットの核として「壮大・劇的」「楽観・希望」「かわいらしさ」の3本柱を設定
-
-
RPG要素のカード化
-
初期作品らしい「ワールドマップ」「ランダムエンカウント」「バトルメニュー」などRPG即時性をテーマに構想
-
SAGAメカや召喚獣などゲームシステムをMagicのメカニズムとして再構築
-
-
ゲーム毎に異なる土地デザイン
-
各作品を象徴する風景を基本地として採用。16作目(FF16)も「荒廃地(Wastes)」で代表
-
-
ジョブ(職業)カードの工夫
-
「ジョブ選択」シリーズは装備カード+トークン生成。初期作品の代表的6ジョブ+FF14ジョブを反映
-
日本・米国でテストプレイし内容修正。トークン種付与など最終調整も
-
-
グラフィックとアートディレクション
-
日本人作家・FFスタッフ・Magicアートチームの協力で、FFらしさと統一感ある絵柄を追求
-
1000ページ越の開発ガイドを695ページに圧縮して共有し、品質保持
-
-
文言・カード名のローカリゼーション対応
-
英語日本語双方のセリフ・名称を比較し、双方が違和感なく楽しめる表現を採用
-
多言語フォーマット展開で、各地域ユーザーの期待に応える仕様に
-
まとめ
このプロジェクトは“ファンによるファンのために”を体現しており、熱狂的なFFファンとMagic開発者が16作品分の世界観を丹念に再構築した力作。
トーン設定、RPGメカ再現、土地やジョブ制作、アート・文言精査まで、細部にわたるこだわりと協働が随所に感じられます。
発売後の評価に関わらず、コラボセットとしての完成度と誠意は明らかであり、ファンを超えて幅広い層に楽しめる内容となっています。
MTG公式様にて記事が公開されました。
MTG公式様の記事をチェック
コメント