【MTG公式】記事情報:マジック:ザ・ギャザリング—FINAL FANTASY: 選択の多様性。
『マジック:ザ・ギャザリング × ファイナルファンタジー』のプレビューシーズンがついに開幕。
ファン待望の召喚獣カード、新メカニズム、シリアルカードなどが次々と公開され、盛り上がりを見せています。
本記事では、セット制作における裏側や、なぜどのキャラクターや要素が選ばれたのか、開発チームが直面した課題と工夫について明かされました。
要点解説
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FFは「選ぶのが難しすぎる」IP
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通常のMTGセットと異なり、『Universes Beyond』シリーズでは他社IP(この場合はスクウェア・エニックスのFFシリーズ)をカード化。
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FFは全16作品が対象で、世界観・キャラ・魔法・アイテムが膨大に存在するため、「何をカードにするか」の取捨選択が最大の課題に。
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“人気指標”で収録候補をスコア化
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デザインチームは社内FFファンやスクエニと協力し、各作品の「人気キャラ・場所・魔法」などを5段階で評価したスプレッドシートを作成。
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人気=知名度ではなく、ファンが“見たい”と感じる熱量を重視。
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カードスロットの設計はバランスとの闘い
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マナコスト・カードタイプ・色・レアリティの骨格(スケルトン)に合わせ、人気要素をはめ込む形で設計。
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例:装備に関連する白のクリーチャー枠に『FFIX』のアデルバート・スタイナーを採用。
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「上からのデザイン(キャラ重視)」と「下からのデザイン(先にメカニズムあり)」を両方使い分け。
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カード化されなかったキャラは「アート・フレーバー・名前」で表現
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例:『FFIX』のエーコ・キャルオルはクリーチャー枠に収まらなかったが、「スリープマジック」のイラストに登場。
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フレーバーテキストや呪文名でも作品・設定を回収。
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『Through the Ages』ボーナスシートという“救済措置”
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タイムスパイラル型の追加収録枠として、FFのコンセプトアートで描かれた既存MTGカードを別名で再録。
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通常セットに収録できなかった人気要素をここで補完。
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FF世界観とMTGメカニズムをつなぐ創意工夫の結晶。
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コマンダーデッキなど製品展開も収録戦略の一部に
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全体セットとは別に『FFVI』『FFVII』『FFX』『FFXIV』をテーマにした統率者デッキを制作。
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それぞれの作品からカードを一極集中で収録することで、他セットとのバランスも確保。
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まとめ
『マジック:ザ・ギャザリング × ファイナルファンタジー』は、単なるキャラカード化にとどまらず、「どうやってFFという巨大なIPをMTGに落とし込むか」を徹底的に検討したセットです。
デザインチームは、キャラ人気やシリーズ別の魅力を数値化し、限られたカード枠の中で最大限のファンサービスを実現しました。
カード化されなかったキャラクターも、アートや名前、フレーバーテキストで活かされており、シリーズファンにとっては“見逃し注意”の仕掛けが多数盛り込まれています。
また、統率者デッキやスターターセット、ギフトバンドルなど豊富な製品展開も、FF世界の多様性を表現する手段として活用されました。
プレビューはまだ始まったばかり。
今後さらに多くのキャラや召喚獣、イベントのカード化が明かされていくでしょう。
30年以上の歴史を持つMTGと、世界中で愛されてきたFFがどのような化学反応を起こすのか――続報にぜひ注目してください。
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