197人参加のMTG大会でローグデッキが環境を支配。 – マジック:ザ・ギャザリング

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【MTGRocks】記事情報:197人参加のMTG大会でローグデッキが環境を支配。

 

 

 

 

長らくスタンダード環境を支配してきたとされる「ビビ+アガサの魂の大釜(ビビ・大釜)」コンボ。
しかし、最新のMagic Onlineスーパー予選(参加者197人)で、その構図に変化が見られた。
優勝を飾ったのは意外にも「シミック・アグロ」。
さらにトップ4のうち3つを“ローグデッキ”(想定外の構築)が占め、スタンダード環境に新たな風を吹き込んだ。

要点解説

  • イベント概要
    197名が参加したMagic Online Super Qualifierが開催され、MOCSポイントと地域選手権(Regional Championship)への出場権4枠が懸けられた。
    注目の「ビビ+アガサの魂の大釜」コンボは健闘したものの、上位入賞(招待獲得)には届かなかった。

  • 優勝:「シミック・アグロ」
    長らく下位にとどまっていたアーキタイプが、ついに大会を制覇。
    「天才遺伝学者、ジャッカル」4枚体制が機能し、攻撃的かつ安定した展開を実現。
    特筆すべきは「神出鬼没の狩人、スーラク」をメインに採用した点で、通常はコントロール対策としてサイドボードに回るカードだが、除去が多い現環境ではメイン投入が功を奏した。
    サイドボードには「痛烈な質問」といった珍しい選択肢もあり、生物除去を重視したアグロ寄りの構成となっている。

  • 2位・3位:「4色コントロール」
    ジェスカイ(青白赤)に黒を足した構成で、「不可避の敗北」がカギとなった。
    このカードは打ち消されず、あらゆるパーマネントを除去できるため、「ビビ・大釜」対策として非常に有効。
    構築の違いも興味深く、「炎魔法」を採用して横並びアグロを牽制するリストや、「忘れ去られし伝承のスフィンクス」「終止符のスフィンクス」など、コントロールミラーに強い構成も見られた。
    一方で、「呪われた録画」という高リスク・高リターンのカードも採用され、構築の自由度を示した。

  • 4位:「ディミーア・ミッドレンジ」
    環境の常連アーキタイプであり、今回も安定した強さを発揮した。

  • トップ8入りの異端:「最後の贈り物の運び手」コンボ
    「スーペリア・スパイダーマン」のコピー能力を利用して墓地から大量蘇生を狙うコンボデッキ。
    「誉れある死者の目覚め」や「町の歓迎者」など、緑をタッチして対策と展開を強化。
    「幻獣との交わり」によって墓地肥やし、ドロー、クロックを兼ねる動きが可能。
    「アガサの魂の大釜」が主流ゆえに墓地対策が多い環境下で、あえてこの戦略で上位入りした点は注目に値する。

  • ビビ・コンボは本当に衰退したのか?
    トップ16には依然として6つの「ビビ・大釜」デッキが存在。
    ただし、今回の大会には紙のプロプレイヤー勢が参戦していなかった可能性があり、真の実力検証はこれから。
    11月の禁止改定で「ビビ・大釜」関連カードが禁止される可能性は高いが、今回の結果は「それ以外のデッキでも勝てる」ことを証明した。

  • 環境全体の傾向
    コントロール系デッキが上位に多く、構築の多様化が進行。
    一方、モノレッドは最高順位が15位と不調。
    「アグロ・コントロール・コンボ」の三つ巴の構図が再び見られるようになった。

まとめ

今回のMagic Onlineスーパー予選は、スタンダード環境の変化を象徴する結果となった。
「ビビ+アガサの魂の大釜」が依然として強力ではあるものの、「シミック・アグロ」や「4色コントロール」といったローグデッキの台頭が環境を活性化させた。
禁止改定によるさらなる変動も予想されるが、今回の結果は「メタ外の発想でも勝てる」ことを証明。
スタンダードはまだ終わっていない——197人の挑戦がその事実を示した。

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