【MTGRocks】記事情報:過小評価されていたMTGの土地カードが“異端戦略”で218%の高騰。


近年、Magic: The Gathering(MTG)の構築済み統率者デッキから登場するカードが、統率者戦を超えてレガシーやビンテージといったフォーマットにも影響を与えることが増えてきました。
今回、そんな影響力を見せつけたのが「ユーミディアンの孵化場」です。
2025年10月の「North American Legacy Eternal Weekend」にて、このカードを搭載した「ゴルガリ・小悪疫」デッキがトップ4に入賞。
それをきっかけに、「ユーミディアンの孵化場」の価格が急騰しました。
要点解説
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「ユーミディアンの孵化場」とは?
構築済み統率者デッキ「惑星を形作る者」に収録された土地カードで、墓地に送られると昆虫トークンを生成する。
通常の構築では遅すぎるが、2人対戦のレガシーでは高評価。 -
デッキでの使用法:「ゴルガリ・小悪疫」
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「小悪疫」の対称除去効果の「土地1枚を生け贄に捧げる」によって能動的に「ユーミディアンの孵化場」を墓地に送り、トークンを展開。
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トークンは盤面の支配や「甦る死滅都市、ホガーク」の召喚コスト支払いにも活用可能。
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結果として、「小悪疫」の「損失」を自軍だけがカバーできる構造に。
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価格の推移と供給状況
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2025年10月12日:1日で93枚が売れ、相場は約83円から約264円へ。約218%の急騰。
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実売価格は約68円~約755円と幅広いが、現在は新品の市場最低価格が264円前後。
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拡張アート版も存在し、現時点ではこちらの方が流通量が多く若干安価。
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フォイル仕様について
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通常版・拡張アート版ともにフォイル仕様は存在しない。
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主な需要が大会使用であるため、フォイル需要はほぼ影響なし。
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将来性と懸念点
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「小悪疫」デッキがレガシーで安定して活躍すれば、価格上昇は継続。
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ただし、レガシーはMTGの中でもサポートの薄いフォーマットで、需要は突発的。
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プレイヤーが一巡して購入を終えれば、価格は安定または下落する可能性も。
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まとめ
「ユーミディアンの孵化場」は構築済み統率者デッキから生まれたカードながら、レガシー環境に適応し一躍注目の的となりました。
特に「ゴルガリ・小悪疫」との組み合わせにより、除去と盤面展開の両立を可能にし、競技プレイでも高い評価を得ています。
価格は急騰していますが、レガシーというニッチな環境に依存しているため、今後の動向には注意が必要です。
とはいえ、拡張アート版のように今が「お買い得」なタイミングである可能性もあり、プレイヤーや投資家にとって注目の1枚と言えるでしょう。
「ユーミディアンの孵化場」は『久遠の終端 統率者』に収録されています。
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