【MTGRocks】記事情報:人気の統率者の影響で、MTGのカウンター呪文が804%の値上がり。


『マジック:ザ・ギャザリング(MTG)』の「スパイダーマン」プレリリースが間近に迫る中で、過去の『ファイナルファンタジー』コラボによる影響が依然として続いています。
その中でも、青黒のカウンター呪文「蝕み」が、今になって大きく価格を上昇させていることが話題となっています。
これは、人気の統率者「魔女、ヤ・シュトラ・ルル」との相性によるものと考えられています。
要点解説
-
「蝕み」の基本性能と評価
3マナの打ち消し+相手に3点ライフロスのシンプルな効果。
一般的には2マナの無条件カウンターに劣るとされていた。
しかし「ライフロスをトリガーとする」シナジーのあるデッキでは強力に。 -
「ヤ・シュトラ」とのシナジー
ヤ・シュトラは相手が4点以上のライフを失うとカードを1枚引ける。
ヤ・シュトラ自身が3マナ以上の非クリーチャー呪文を唱えることで2点ライフロスを与えるため、「蝕み」と合わせて4点を一度に達成可能。
結果的に「蝕み」が「キャントリップ(カードを引ける)付きカウンター」と化し、統率者戦では非常に価値が高くなる。 -
統率者戦以外での使用状況
現在は主にヤ・シュトラのデッキで使用される。
かつてはデュエルコマンダーやPremodernの一部(ディミーア・サイカトグ)で使われたが、現在はほとんど見られない。 -
価格の急騰と供給状況
3か月前は約146円未満だったカードが、現在では以下のように価格上昇:
・デュエルデッキ版:約910円、+807%
・スターター・統率者デッキ版:約1,020円
・『インベイジョン』(初版)Near Mint:約460円 → 約780円、ただしNM在庫は13枚しか存在せず、最低価格は約1,310円前後。
市場在庫数:
・スターター・統率者デッキ版:317枚(最も多い)
・デュエルデッキ版:52枚
・『インベイジョン』版:71枚(うちNear Mintは13枚) -
今後の価格動向と再録の可能性
現在は需要のピークを過ぎ、価格は安定傾向。
「蝕み」は構築戦(スタンダード・モダン・パイオニアなど)では使用不可で、レガシーやヴィンテージでもスピード不足。
再録されると価格が下がる可能性が高いが、構築での活躍次第では再燃の可能性も。
主に統率者戦用のニッチカードとして今後も限定的な需要が続くと見られる。
まとめ
「蝕み」の急騰は、一見シンプルなカードでもメタの変化やシナジー次第で価値が大きく変動する好例です。
今回は、FFコラボの人気統率者「魔女、ヤ・シュトラ・ルル」の影響で再評価され、価格が大幅に上昇しました。
とはいえ、構築フォーマットでの活躍は見込めず、今後は在庫の回復と共に価格も徐々に下がっていく可能性があります。
ただし、今後の「Universes Beyond」や新規統率者との新たなシナジー次第では、再び脚光を浴びる日が来るかもしれません。
ニッチながらも印象的なこのカードは、今なおMTGの奥深さを象徴しています。
MTGRocks様にて記事が公開されました。
MTGRocks様の記事をチェック
コメント