【MTG公式】記事情報:学びの結晶、その8
MTGのデザインにおいて得られた教訓を振り返る「Lessons Learned」シリーズでは、セットの制作過程で学んだ重要なポイントが紹介されています。
今回の記事では、『ファイレクシア:完全なる統一』と『機械兵団の進軍』に焦点を当て、それぞれのデザインにおける成功と課題について解説しています。
要点解説
『ファイレクシア:完全なる統一』の教訓
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メカニカルテーマの進化
- 毒カウンター: 新たな「毒性」能力を導入し、毒カウンターを戦略の一部に簡単に組み込めるよう改善。
- 増殖: 新たに「油カウンター」を採用し、+1/+1カウンターのバランス問題を回避。
- ファイレクシア・マナ: 主に起動型能力に限定して使用し、ゲームバランスを改善。
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デザインの指針
- ファイレクシアのテーマを維持しながらも、過去のメカニズムをそのまま繰り返すのではなく、新しい形で再解釈。
『機械兵団の進軍』の教訓
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「マルチバース」をテーマに焦点を絞る
- 「マルチバース」の多様性を表現するため、以下の要素を導入:
- バトルカード: 各カードが異なる次元を表現する新しいカードタイプ。
- チームアップカード: 各次元の伝説的クリーチャー2体を1枚のカードで表現。
- 賛助と召集: 協力を象徴する新旧メカニズム。
- 「マルチバース」の多様性を表現するため、以下の要素を導入:
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ファイレクシアの「腐敗」とマルチバースの「協力」の対比
- ファイレクシアは「腐敗」をテーマにし、次元固有のクリーチャーがファイレクシア化する両面カードを採用。
- 他の次元は「協力」を強調し、次元ごとの多様性を強調。
共通の学び
- 焦点を定める重要性
- 『ファイレクシア:完全なる統一』では「ファイレクシアらしさ」を、『機械兵団の進軍』では「マルチバースの広がり」を核とし、セットの方向性を明確化。
- 過去のメカニズムを再利用する際も、フィードバックを活かし新たな視点で進化させることが重要。
まとめ
『ファイレクシア:完全なる統一』と『機械兵団の進軍』はいずれも大規模なテーマを扱いながら、メカニズムの進化や焦点を明確にすることで成功を収めました。
特に、過去のメカニズムをそのまま踏襲せず、新たな方法でテーマを表現する姿勢が印象的です。
このような教訓は、MTGの未来のデザインにも活かされるでしょう。
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