【MTGRocks】記事情報:MTG ファイナルファンタジーの新カードが「ゲームに勝つ」効果をもたらす。


2025年の『マジック:ザ・ギャザリング』と『ファイナルファンタジー』のコラボセットにて、「ゼノス・イェー・ガルヴァス」がメインセットで公開された。
FFXIVの人気キャラクターであるゼノスがMTGカードになったこの一枚は、極めてユニークな勝利条件を持つ。
しかしその強力さとは裏腹に、実戦投入には一筋縄ではいかない要素も多く含まれている。
【要点解説】
■ カード概要と勝利条件
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ゼノスは5マナのクリーチャーで、登場時に全体に-2/-2修正を与える。
ただし、相手の1体のクリーチャーは対象外。 -
対象外とされたその1体が死亡すると、ゼノスは「Shinryu, Transcendent Rival」へと変身する。
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「Shinryu」(8/8クリーチャー)は1人の対戦相手を「選び」、そのプレイヤーがゲームから脱落すれば、自動的に自分が勝利する。
■ 強力だが限定的な性能
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この効果は多人数戦(特に統率者戦)向け。2人対戦では普通に勝つのと大差がない。
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ただし、シンリュウ登場後に除去されるリスクが高く、1人を倒すだけでは物足りないことも多い。
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「喉首狙い」など、1枚の除去で全てが無に帰す危険性がある。
■ 構築フォーマットでは力不足
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スタンダードでは、より優秀なカード「苦難の収穫者」が存在。性能・速度ともに上回る。
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5マナで-2/-2と限定除去しかできないゼノスは、他の競技フォーマットでも通用しづらい。
■ 統率者戦でのユニークな活用例
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使嗾デッキとの相性:2人に絞られた場面で有効な勝利条件を提供。
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「無害な申し出」コンボ:相手に「悪魔の契約」を押し付けて敗北させ、ゼノスで勝利する動き。
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「空虚への扉」やフェイジ等のシナジー:他の「相手を敗北させる」カードとの組み合わせで、自身の勝利に転換可能。
■ フレーバー面での高評価
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FFXIVのゼノスと「光の戦士」との関係を忠実に再現したデザイン。
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ストーリー性と「最後に1人だけを倒す」という執着心が統率者戦のプレイスタイルとマッチしている。
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通常のカードパワーとは異なる魅力があり、初期の人気が高まることが予想される。
【まとめ】
「ゼノス・イェー・ガルヴァス」は、競技レベルでは物足りない性能ながら、多人数戦での独自の勝利条件や豊かなフレーバーで注目を集める一枚である。
構築戦では採用されづらいものの、統率者戦ではユニークな勝ち筋を提供し、使嗾や「敗北系」カードとの相性も抜群。
まさにFFファンやカジュアルプレイヤー向けのカードといえる。
発売初期はその話題性と特異な能力により、多くの統率者戦卓で試されることになるだろう。
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