【MTGRocks】記事情報:使用率の低かった『ビッグスコア』のカードが新たな統率者の影響で322%の高騰。


『久遠の終端』は比較的おとなしい性能のセットとされていますが、それでも一部のカードは価格急騰を引き起こす影響力を持っています。
その代表例が、今注目を集めている「ロブスター・市民」こと統率者「手際の良い宇宙調理士、ラゴスト」と、彼を取り巻くアーティファクト系のカード群です。
中でも、これまで見向きもされなかった「軍団の成形機械」が突如脚光を浴び、価格が急上昇しています。
要点解説
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「軍団の成形機械」とは
・『サンダー・ジャンクションの無法者』収録のアーティファクト
・アーティファクトを1つ生け贄に捧げ、3/3のゴーレム・トークンを生成する能力を持つ
・発売当初は「弱いバーン呪文」や「非効率なサクリファイスエンジン」として評価が低かった -
「手際の良い宇宙調理士、ラゴスト」との関係
・「ラゴスト」は食物・トークンなどのアーティファクトを大量生成し、それをサクリファイスする統率者
・「軍団の成形機械」と直接のシナジーは薄く、むしろ役割が被るため「アンチシナジー」とも言える
・ただし、「ラゴスト」が生成するアーティファクトの数を活かして盤面展開に活用可能 -
価格の推移と投資的な動き
・『久遠の終端』プレリリース前:約104円
・現在の価格:約438円以上(ノーマル非Foil版)
・ショーケース版は約1,752円以上、拡張アート版も約730円まで上昇
・TCGplayerでは過去1か月で約500枚が販売されたが、EDHRECでは「ラゴスト」デッキに採用されているのはわずか76件
・この大きな差から、多くの購入がプレイヤーではなく投資家によるものと考えられる -
今後の展望とリスク
・現在の価格上昇は投機的であり、実際の使用率やメタでの採用は限定的
・スタンダード環境で「軍団の成形機械」を中心にしたデッキが台頭すれば状況が変わる可能性はある
・今後のセット(例:スパイダーマン、アバターなど)で新たな相性の良いカードが登場すれば評価が再燃するかもしれない
・しかし、現状では大多数のプレイヤーの関心は低く、短期的な値崩れリスクも高い
まとめ
「軍団の成形機械」は、長らく埋もれていたカードながら、新たな統率者「ラゴスト」の登場によって一時的に注目を集め、価格が急騰しました。
しかし、その実際の採用率は低く、価格上昇の主因は投資家による買い占めと推測されています。
今後の環境変化や新カード次第では再評価の可能性もありますが、現時点では過大評価との見方が強いでしょう。
短期的な転売には向くかもしれませんが、長期保有には慎重な判断が求められます。
「軍団の成形機械」は『サンダー・ジャンクションの無法者』に収録されています。
『サンダー・ジャンクションの無法者』は↓から購入できます。
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