【MTGRocks】記事情報:新たな禁止が、悪名高いMTGメカニズムを主要なデザインの失敗として強調。
『Magic: The Gathering』における最新の禁止改定が発表され、「相棒」メカニズムを持つカード「湧き出る源、ジェガンサ」がついに禁止されました。
ジェガンサは強すぎるわけではなく、デッキ構築の多様性を損なう要因として問題視されていました。
この記事では、ジェガンサ禁止の背景や相棒メカニズム全体の課題について解説します。
要点解説
1. 「湧き出る源、ジェガンサ」の禁止理由
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カード概要
- マナコスト:4(緑/赤)
- 能力:デッキ内のカードが同じマナシンボルを複数持たない場合、相棒として使用可能。
- 効果:タップで5色のマナ(WUBRG)を生み出すが、無色マナには使えない。
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禁止の背景
- ジェガンサは「相棒」として容易に条件を満たせるため、多くのデッキに採用。
- モダンで37%、パイオニアで21%の使用率(MTG Goldfishデータ)。
- カード自体は強力ではないが、デッキ構築の自由度を奪い、単調化させていた。
- 「強力な2マナシンボルカードが使われなくなる」という影響が指摘された。
2. 相棒メカニズムの失敗と禁止の歴史
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相棒の問題点
- ゲームの一貫性が高まりすぎる:ゲーム開始時に必ず1枚の追加カードが確定するため、デッキの均一化が進む。
- 強力なカードが多くのフォーマットで禁止され、ゲーム環境を歪めた。
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過去の禁止例
- ルールス:パイオニア、モダン、レガシー、エクスプローラーで禁止。
コストと条件の容易さが問題に。 - ヨーリオン:モダンで禁止。
デッキ枚数増加による物理的な操作性の悪化が理由。 - ザーダ:レガシーで禁止。
マナアーティファクトとの無限コンボが強力すぎた。 - ルーツリー:統率者戦で初期から禁止。
デッキ条件が容易すぎて無料の相棒となった。
- ルールス:パイオニア、モダン、レガシー、エクスプローラーで禁止。
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禁止の多さ
- 10種類の相棒カードのうち、5枚が禁止されており、全体の50%がプレイ不可。
- ゲームバランスやデザインの面で「失敗したメカニズム」と位置付けられる。
3. 今後の展望:相棒メカニズムの復活はあるか?
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デザイン上の課題
- 「相棒」は、デッキ構築条件を厳しくしすぎると使い物にならず、緩めると環境を破壊する難しさがある。
- ゲームの一貫性向上という魅力はあるが、競技フォーマットではバランス調整が困難。
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マーク・ローズウォーターの見解
- ストーム値(メカニズムの再登場難度)で「9」と評価。
- 理由:「不人気」「デザイン空間が狭い」「バランス調整が難しい」ため。
- それでも、興味を示すプレイヤーは多く、「完璧な機会があれば復活を考慮する」と発言。
- ストーム値(メカニズムの再登場難度)で「9」と評価。
まとめ
「湧き出る源、ジェガンサ」は強力なカードではないものの、デッキ構築の多様性を損なうとしてモダンとパイオニアで禁止されました。
これにより、2マナシンボルを持つ強力カードの復活や環境の多様化が期待されます。
一方で、相棒メカニズムはその特性から競技フォーマットを単調化しやすく、これまで10種類のうち5枚が禁止されています。
この事実は、相棒が『MTG』史上でも大きなデザインの失敗であることを物語っています。
今後、再登場する可能性は低いものの、デザインの進化によって改善される余地が残されているかもしれません。
最終的に、ジェガンサ禁止は多様性の復活と新たな戦略の模索に繋がる一歩となるでしょう。
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