【MTGRocks】記事情報:2つの戦略を融合したユニークなデッキが地域選手権を制覇。



現在のスタンダード環境で猛威を振るう「イゼット・果敢」アーキタイプに、新たな派生形が登場し注目を集めています。
カナダ・モントリオールの地域選手権でトップ8入りを果たしたのは、「コーリ鋼の短刀」を軸に、「シミック・テラー」と「豆の木をのぼれ」要素を融合したティムール型の革新的なリストです。
爆発力とリソース獲得を兼ね備えたこのデッキの特徴を解説します。
要点まとめ
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「コーリ鋼の短刀」を中心に据えた果敢型の基本構造
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「コーリ鋼の短刀」は果敢戦略のエンジン役。
トークン生成能力とサイズ強化で高い攻撃性能を誇る。 -
「選択」などのキャントリップ、「塔の点火」による効率的な除去、「嵐追いの才能」による再利用性が支える。
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メタゲーム対策として「受け継ぎし地の開墾」を採用し、墓地対策やエンチャント破壊を兼ねる柔軟な構築に。
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「豆の木をのぼれ」を軸としたリソースエンジン
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マナ総量5以上のカードが引き金となるため、効率的に唱えられる「この町は狭すぎる」や「かまどの精」をフル投入。
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「かまどの精」の冒険部分「火おこしの天才」で手札補充も可能。
後半の粘り強さが大幅にアップ。 -
「花粉の分析」はマナ安定に加え、必要なカードへのアクセスを補助。序盤〜終盤の動きを滑らかに。
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3色対応のマナ基盤を確保する「破滅の眺望」
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条件達成時に3色マナを生み出すことで、「嵐追いの才能」のレベルアップや連続スペルに貢献。
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ただし、タップインである点が速攻系デッキ相手には大きなディスアドバンテージになることも。
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構築上のトレードオフとメタ環境の影響
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「赤単・アグロ」への対処が難しくなる点が最大のリスク。
タップイン土地の採用や「豆の木をのぼれ」のテンポロスが響く。 -
「陽背骨のオオヤマネコ」のような非基本土地に強いカードに弱くなる傾向も。
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それでも、果敢ミラーにおいては中長期戦のリソース獲得が差を生みやすく、構築の意義は高い。
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まとめ
ティムール型の「果敢」デッキは、これまでの高速展開型とは一線を画し、序盤のアグレッシブな動きと中盤以降のリソース優位を両立したバランス型の新境地を切り開きました。
「豆の木をのぼれ」と「かまどの精」によるドローエンジン、「花粉の分析」の柔軟性など、戦略的に優れた設計が光ります。
課題としては、タップイン土地や低速カードの採用がアグロへの耐性を下げる点が挙げられますが、現在の環境で主流となりつつある「果敢」ミラーにおいては確実に優位を取れる構成です。
これから数週間、スタンダード環境で「ティムール・果敢」がさらに台頭してくることが予想されます。
競技プレイヤーはもちろん、構築好きなプレイヤーにとっても注目のリストと言えるでしょう。
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