超効率的だが危険？MTG新再録カードの二面性。 -マジック：ザ・ギャザリング

MTGの新セット『アバター 伝説の少年アン』で登場した「アナグマモグラの仔」が、発売からわずか2週間で複数フォーマットを席巻し、禁止を求める声まで上がっています。
その強さはスタンダードだけでなく、パイオニアにも影響を与え、今後の環境変化に注目が集まっています。

要点解説

• 「アナグマモグラの仔」の強さと問題点

  • 2マナという軽さながら、マナ加速と盤面展開を同時に実現できる性能。
  • マナクリーチャーと組み合わせることで、除去されても追加展開が可能。
  • この爆発力により、発売から2週間で禁止議論が浮上。

• 『ローウィンの昏明』再録と「呪文嵌め」の注目度

  • 9月に公開されたテーマデッキ画像から「呪文嵌め」の収録が判明。
  • 「呪文嵌め」は2マナ呪文を効率よく打ち消すカードで、「アナグマモグラの仔」対策として期待される。
  • 他にも「天才遺伝学者、ジャッカル」や「逸失への恐怖」など、環境で強力な2マナカードを封じる手段として有効。

• スタンダード環境への影響

  • 「呪文嵌め」はテンポを維持しやすく、後手でも対応可能な優秀なカウンター。
  • しかし、青系デッキ（イゼット、シミックなど）にさらなる強化を与え、非青系デッキを圧迫する懸念あり。
  • 世界選手権では126デッキ中115が青を採用しており、環境の偏りが深刻化する可能性。

• パイオニアでの役割

  • 「呪文嵌め」は「グルール・果敢」や「イゼット・フェニックス」など、2マナ依存のデッキに強力な回答を提供。
  • 「コーリ鋼の短刀」や「税血の収穫者」など、主要カードを効率よく止められる。
  • 「アナグマモグラの仔」も「緑単・信心」や「ジェスカイの隆盛」デッキで採用されており、対策として有用。

まとめ

「アナグマモグラの仔」は、わずか2マナで環境を揺るがす強力カードとして注目されています。
一方で、再録される「呪文嵌め」はその対策として期待されるものの、青系デッキのさらなる強化につながる可能性もあり、メタゲームのバランスに不安が残ります。
スタンダードとパイオニアの両方で、今後の禁止や調整の動きに注目が必要です。