忘れ去られた18年前の0マナアーティファクト、久々に大会優勝を果たす。 – マジック:ザ・ギャザリング

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【MTGRocks】記事情報:忘れ去られた18年前の0マナアーティファクト、久々に大会優勝を果たす。

 

 

 

マジック:ザ・ギャザリングの歴史の中には、長らく忘れられていたカードが新たなシナジーの登場で再評価されることがあります。
最新の事例は、『ローウィン』で初登場した「薬草の湿布」。
一見地味な能力を持つ0マナアーティファクトですが、現代のカード群と組み合わさることでモダン環境に再登場しました。

主なポイント

  • 「薬草の湿布」の基本性能
    ・『ローウィン』でのみ印刷された0マナアーティファクト。
    ・3マナでクリーチャー1体に「再生」を与える能力を持つが、単体では非効率。
    ・過去にはほとんど注目されず、プレイ実績もほぼ皆無だった。

  • 再評価の背景
    ・「ウルザの物語」や「冷酷な船長、テゼレット」といったカードが、0~1マナのアーティファクトを活用する手段を強化。
    ・親和系デッキにおいて「ウルザの物語」のサーチ対象として活用される。
    ・「溶接の壺」より効率は劣るが、特定の構築では「伝説のクリーチャーパッケージ」との相性が良い。

  • 親和での役割
    ・「知りたがりの学徒、タミヨウ」「湖に潜む者、エムリー」と組み合わせ、「モックス・アンバー」を有効化。
    ・これにより長期戦への耐久力を獲得する一方で、除去に弱くなる問題を「薬草の湿布」で補完。
    ・エムリーで墓地から使い回すことで継続的に脅威を守れる点も評価されている。

  • cEDHでの活躍例
    ・「愚者、フラブス」デッキでは、手札を空にして戦う構築において防御とドロー補助を両立。
    ・「最高工匠卿、ウルザ」デッキではマナ加速(疑似モックス)かつ防御手段として機能。
    ・いずれも「Cheerios」系の0マナアーティファクトを多用するリストで存在感を発揮。

  • メタゲーム依存の課題
    ・「孤独」を採用するデッキや、破壊を防げない「大いなる創造者、カーン」を主軸とするエルドラージには無力。
    ・同型の親和戦ではブロッカーを生み出せるが、「河童の砲手」のような回避持ち相手には効果薄。
    ・一方で、モダンで最も人気のある「ボロス・エネルギー」には有効で、特に「エムリー」を「電気放出」から守れるのが強み。

まとめ

「薬草の湿布」は長年忘れられていたカードながら、「ウルザの物語」を中心とした0マナアーティファクト戦略の拡張により、モダン環境で存在感を示し始めました。
ただし活躍の幅は狭く、環境次第で強弱が大きく変わるカードです。

今後のメタ次第では一時的な活躍に留まる可能性もありますが、古いカードが新しいシナジーで再び脚光を浴びるのは、MTGの醍醐味のひとつといえるでしょう。

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