【AETHERHUB】記事情報:MTGスタンダードで7枚が禁止に──遅すぎたが、それでも価値はあった。







2025年6月30日、Magic: The Gatheringのスタンダードフォーマットにおいて、過去20年で最大級の禁止改定が実施されました。
対象はなんと7枚、特に環境を支配していたイゼット・果敢や赤単・アグロに対して厳しい制裁が下され、プレイヤー間でも「ようやく来たか」という声が上がっています。
この動きは「早期ローテーションウィンドウ」として、WotCの新たな環境調整方針の一環でもあります。
要点解説
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主な禁止カードとその理由
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「コーリ鋼の短刀」:1/1速攻トークンを量産。
盤面リセット後も装備が残るため異常な継戦力を持つ。 -
「巨怪の怒り」:マウスや「心火の英雄」とのコンボで3ターン目に10点以上の致命打を連発。
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「心火の英雄」:パンプとの連携で異常な速攻ダメージ、しかも死亡時に火力が飛ぶ。
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「アブエロの覚醒」:4ターンでゲームを終わらせるリアニメイトコンボ。
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「豆の木をのぼれ」:高マナカードとの連携で毎ターン複数ドローの悪用。
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「望み無き悪夢」「この町は狭すぎる」:オルゾフ系の繰り返しバウンス・ハンデスコンボの中核。
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主要デッキの影響
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赤単・アグロ:爆発力は減少も、速度と火力の基本構造は維持。
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イゼット・果敢:エンジン停止。代替案として「迷える黒魔道士、ビビ」コンボに注目。
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アゾリウス・全知コンボ:4マナ再利用手段の不在で実質死滅。
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エスパー・ピクシー:ダメージ源と手札破壊手段が抜け、粘り強さ喪失。
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新メタで台頭の可能性があるデッキ
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ディミーア・ミッドレンジ:元々安定型であり、除去と手札補充に強み。
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「陰湿な根」コンボ:4ターンキル狙えるがインタラクティブで健全。
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ジェスカイ・コントロール:除去が通用する環境で息を吹き返す可能性。
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Final Fantasyカード群:「暗黒騎士、セシル」や「自爆」など、爆発力と汎用性を両立。
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WotCの今後の方針
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この大規模禁止は一時的措置ではなく、「定期的な早期ローテーション」へと体制移行。
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今後も2027年までにさらに2回のウィンドウが予定されており、デザイン上の1マナカードなども再考される方針。
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まとめ
今回の禁止改定は、環境が極端に一方向へ偏ったスタンダードを正常化する大きな一手となりました。
プレイヤーからも歓迎の声が多数上がっており、スタンダード環境の再活性化が期待されています。
特に中速型やコントロール型のデッキ、さらには『ファイナルファンタジー』コラボのカード群にも再注目が集まる展開です。
今後は「定期的なフォーマット手術」が常態化し、より柔軟で健全な構築環境が目指される時代に突入していくでしょう。
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