【MTGRocks】記事情報:不足するMTGコラボが明かす、ユニバースビヨンドの隠された問題。




2026年の「マジック:ザ・ギャザリング(MTG)」の発売スケジュールを見ると、「ユニバースビヨンド(UB)」コラボ製品がオリジナルのマジック世界を上回る数で展開される予定です。
この流れに、多くのMTGプレイヤーが疑問と不満を抱いています。
なぜマジックは「受け入れるばかり」なのか?その背景を探ります。
ユニバースビヨンド偏重とその問題点
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2026年もUB製品が多数
アトランタでのMagicConでは6種のUB関連製品が発表(4種のセット、2種のSecret Lair、1つのホリデー製品)。
一方、マジック本来の次元設定を持つセットは3つのみ。 -
MTG側からの“逆コラボ”は希少
他IPとのコラボは頻繁だが、MTG側が他メディアに登場する機会は極端に少ない。
これにより「MTGばかりが開かれていて、一方通行だ」という不満が噴出。 -
ブランドの“顔”が不在
「チャンドラ」や「アジャニ」など人気キャラはいるが、登場が不定期で継続性に欠ける。
固定された主人公やマスコットが存在せず、物語への没入がしづらい。 -
一般層への知名度が低い
一般的に認知されているMTG要素は「ブラックロータス」程度。
ストーリーやキャラよりも「雰囲気」で覚えられている傾向が強く、IP展開が難航。 -
実際に行われたMTG発のコラボは限定的
「IHOP」や「ホットポケット」とのコラボは話題性はあるものの、集客効果は疑問。
ゲーム系のコラボでは「Smite」や「Team Fortress 2」に参戦したこともあるが、あまり広まらず。
成功例としては「ダンジョンズ&ドラゴンズ」がMTGの次元を使った商品展開を継続中(例:「Lorwyn: First Light」など)。 -
UBは成功しているが…
『指輪物語:中つ国の伝承』は売上・話題性ともに大成功。
しかし、それによりマジック本来の世界観やブランドの核が押し潰されていると感じるプレイヤーも多い。
今後の展望:希望はあるか?
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アニメ・映画展開への期待
現在、Netflixアニメシリーズと映画が進行中とされている。
「アーケイン(「League of Legends」のアニメ)」のように、キャラクターの魅力を広げる可能性あり。
実際、Netflix作品はかつて中止されかけていたが、UBの成功により復活したとも言われている。 -
今後の作品にも光明
2026年には小説「Strixhaven: Omens of Chaos」も登場予定。
マジック世界の物語に再び焦点を当てる試みとして注目。 -
収益増で制作資源の拡充も
UBによって得られた利益(1製品あたり最大約3億400万円と推定)を、マジック本来の展開にも振り分けることが可能になるはず。
まとめ:UBの陰で失われる“マジックらしさ”をどう取り戻すか?
「ユニバースビヨンド」は間違いなくMTGの知名度拡大に貢献しましたが、それと引き換えにマジック本来の物語性や世界観が薄れてきているのも事実です。
ブランドの“核”となるキャラクターやアイコンの不在は、逆コラボの困難さにも直結しています。
Wizards of the Coastは、アニメや小説などでマジックの物語を再強化しようとしていますが、その取り組みが間に合うかは不透明です。
UBが今後もカレンダーを支配する中で、「マジックらしさ」をどう守っていくのか──それが今、最大の課題です。
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