【MTGRocks】記事情報:MTGデザイナー、スタンダードのユニークな禁止案を否定。


マジック:ザ・ギャザリング(MTG)のスタンダード環境は、現在大きなバランス崩壊の危機に直面しています。
特にここ3ヶ月、注目の新カード「迷える黒魔道士、ビビ」と「アガサの魂の大釜」による強力なコンボ、通称「ビビ・大釜コンボ」が猛威を振るっており、多くのプレイヤーが禁止改定を求める声を上げています。
そんな中、公式側から「ビビは今後の禁止候補」との発言もあり注目が集まる一方で、MTGの開発責任者であるマーク・ローズウォーター氏との対話で、新たな禁止方式「選択式禁止」が話題となりました。
問題の概要と提案された解決策
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「ビビ・大釜」コンボの環境破壊性
「迷える黒魔道士、ビビ」と「アガサの魂の大釜」の組み合わせが非常に強力。
単体では健全とされる両カードが、組み合わせることで環境を壊すレベルのパワーに。 -
禁止改定のジレンマ
「ビビ」は『Universes Beyond』からのコラボカードであり、発売から間もない禁止はブランドイメージに悪影響。
一方、「アガサの魂の大釜」も単体では問題視されておらず、コンボだけが問題。 -
選択式禁止とは?
提案内容:両カードのうち「どちらか一方だけは使える」形式の禁止。
例:「ビビ」と「大釜」の両方を同じデッキに入れるのは禁止だが、片方だけなら使用可。 -
開発側の反応
マーク・ローズウォーター氏は「複雑すぎるため採用は難しい」と否定。
特に初心者には「条件付き禁止」は混乱の元になると指摘。 -
メリットと可能性
どちらか一方のカードを残せるため、カードのデザイン意図を無駄にせず、デッキの多様性を維持可能。
今後のコンボ問題(例:「アブエロの覚醒」+「全知」など)にも対応できる柔軟な選択肢。 -
現実的な課題
「紙の対戦」での取り締まりが困難。対戦中に相手が両方使っていたかは確認しづらい。
「MTGアリーナ」や「Magic Online」など、デジタル環境では実装可能だが、紙では運用負担が増す。
複数の「選択式禁止」が同時に発生すると、管理と伝達の難易度が急上昇する。
まとめ
「ビビ・大釜コンボ」はスタンダードの健全性を揺るがす大きな問題であり、11月の禁止改定で何らかの対応が必要とされています。
しかし、単純にどちらかを禁止するのではなく、「選択式禁止」というアイデアには、メタゲームの多様性を守るという観点での可能性もあります。
とはいえ、複雑さや運用コストを理由に現状では見送られる可能性が高く、公式は依然として慎重な姿勢を保っています。
スタンダードの未来をどうするか、Wizards of the Coastの決断に注目が集まります。
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