【MTGRocks】記事情報:MTGデザイナー、プレイヤーは「よりノスタルジックな」イン・ユニバース・セットを望んでいると主張。
『Magic: The Gathering』(MTG)は近年、急速な進化を遂げてきました。
その一方で、従来の「マジックらしさ」が失われつつあると感じるプレイヤーも少なくありません。
そんな中、ヘッドデザイナーのマーク・ローズウォーターの発言が注目を集めました。
今回はその発言内容と、今後のセットに対する示唆について整理します。
注目ポイントまとめ
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「ユニバースビヨンド」の影響と懐古志向の高まり
他IPとのコラボ商品「ユニバースビヨンド」の台頭により、プレイヤーはより「MTGの世界観」に基づいたセットに懐かしさや一貫性を求める傾向が強まっているとローズウォーターは指摘。 -
初期発言とその誤解
彼の初期発言では「今後のマジックのセットは懐古主義に偏り、革新性を失うのでは」という懸念が広がったが、その後の補足で「クラシックなMTGの雰囲気を保ちつつも、新しい挑戦は可能」と釈明。 -
『タルキール:龍嵐録』の成功が示す方向性
従来のファンタジー要素を重視し、世界観に没入できる構成の『タルキール:龍嵐録』が高評価を得たことで、プレイヤーが求めているのは軽妙なギャグやポップカルチャーではなく、真剣なドラマと重厚な世界観であることが明らかに。 -
2024年セットへの反動とプレイヤーの声
『カルロフ邸殺人事件』や『ダスクモーン:戦慄の館』など、「ジャンルのかぶり物」と揶揄されたセットが続いた2024年に対し、多くのプレイヤーが「元のマジックに戻ってほしい」と感じていた。 -
『ブルームバロウ』など新世界観への期待
今後のセットでは、単に懐かしさをなぞるだけでなく、『ブルームバロウ』のようにクラシックな雰囲気を保ちつつも新しさを打ち出す作品への期待が高まっている。 -
すぐには変化しない現実
現在すでに開発が進行しているセット(例:2025年の『久遠の終端』)に、急な方針転換を期待するのは現実的ではない。
MTGのセットは通常2年程度の開発期間を経るため、目に見える変化が訪れるのは2027年頃になる見込み。 -
希望の兆し―2026年には『ローウィン』再訪も
長年望まれてきた『ローウィン』再訪が2026年に予定されており、クラシックファンにとっては大きな希望材料。
まとめ:マジックは「らしさ」を取り戻せるか?
『Magic: The Gathering』は、他IPとの融合やポップカルチャー的な軽妙さを取り入れることで新しい層を引き込んできました。
しかし、従来からのファンが求めるのは、「唯一無二のファンタジー世界」と「真面目で緻密なドラマ性」。
ローズウォーターの発言とそれに続く議論からは、開発陣がその声に耳を傾けつつある様子が見て取れます。
すぐに変化が訪れるわけではありませんが、『タルキール:龍嵐録』の成功が一つのモデルケースとして示された今、マジックが再びその原点を大切にし、かつ新たな魅力を追求する道が開かれつつあります。
今後のセットが「MTGらしさ」をどう表現していくのか、注目していきましょう。
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