【MTGRocks】記事情報:MTGスパイダーマンの影響で「白のファイレクシアの抹消者」が247%の価格急騰。


「マジック:ザ・ギャザリング(MTG)」の「スパイダーマン」セットは、異例づくしのユニバースビヨンド(UB)製品です。
当初は小規模なブースター製品として企画されていたものの、ドラフト対応にするため内容が拡張され、その過程で「ピック2・ドラフト」などの特殊ルールも導入。
ライセンスの関係からMTGアリーナでは別スキンでの実装になるなど、複雑な背景を持つセットとなりました。
このような事情から、発売当初は市場へのインパクトが薄く見えた本セットですが、登場から数週間を経て、静かに影響を広げています。
その中で特に注目されているのが、白い「ファイレクシアの抹消者」こと「ファイレクシアの立証者」です。
注目ポイント:「ファイレクシアの立証者」高騰の理由
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「ファイレクシアの立証者」とは?
2023年発売の『ファイレクシア:完全なる統一』で登場した白版「ファイレクシアの抹消者」。
白4マナ(すべて白)で5/5飛行、ダメージを他の対象に移し替える能力を持つ強力なクリーチャー。
競技フォーマットでは色拘束が重すぎて採用されにくいが、統率者戦では採用価値あり。 -
相性抜群の統率者「恐ろしき癒し手、アンチヴェノム」の登場
スパイダーマンセット収録の統率者「恐ろしき癒し手、アンチヴェノム」は、ダメージ軽減+墓地からのリアニメイト能力を併せ持つ。
「ファイレクシアの抹消者」のダメージ移し替えと組み合わせることで、盤面制圧力と継戦力が強化。
「パライアの盾」や「Entangler」といったシナジーカードと併せて使用される傾向。 -
採用率と価格の上昇
EDHRECによると、現在「恐ろしき癒し手、アンチヴェノム」統率者デッキの約79%に「ファイレクシアの抹消者」が採用されている。
発表当初(7月末)の価格は約306円だったが、現在は約941円まで上昇。
TCGplayerでは、状態良好の在庫数が69件まで減少。高騰はゆっくりだが継続的。 -
バリエーションによる価格差
通常版:約941円
ショーケース版:約813円
オイルスリック箔版:約3,213円 -
投資ではなく「実需」による高騰
今回の価格上昇は短期的な転売ではなく、実際にプレイヤーがデッキに投入していることが主因。
このため、カードの再流通は遅く、供給不足が続く可能性がある。
まとめ:コラボセット発の“静かな高騰”は今後も続くか?
「ファイレクシアの立証者」は、長らく過小評価されてきたカードですが、「恐ろしき癒し手、アンチヴェノム」との好相性によって脚光を浴びています。
統率者戦というカジュアルかつ多様性のある環境では、色拘束の問題を超えて活躍できるカードであり、その性能も折り紙付き。
今後、ニーズが一巡すれば価格は落ち着くと見られていますが、今回のように「実際の使用に基づいた需要」で上昇したカードは、過去の底値まで戻ることは少ない傾向があります。
現時点では、約765円前後で落ち着く可能性が高いと言えるでしょう。
MTGスパイダーマンは賛否の分かれるセットでしたが、こうした“ピックアップカード”が出ることで、改めてその価値が見直されるかもしれません。統率者ファンは要チェックです。
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