【MTGRocks】記事情報:スタンドアロン統率者デッキ、正式に打ち切り──MTGデザイナーが言及。



「マジック:ザ・ギャザリング(MTG)」は、製品の種類を大幅に見直す転換期を迎えています。
2026年のリリーススケジュールは、すべてスタンダードセットに限定され、しかもその多くがユニバースビヨンド(UB)製品で占められています。
そしてついに、長年愛されてきた「スタンドアロン統率者デッキ」の廃止が公式に発表されました。
主なポイント
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スタンドアロン統率者デッキ、正式に休止へ
マーク・ローズウォーターによるブログでの発言により、「現在は注力していない」と明言。
2011年から続いた伝統的な年次統率者デッキ(既存セットと無関係な構成)が、約10年の歴史に幕を閉じる。 -
スタンドアロン製品が果たした功績
「統率者税の変化」や「威光」など、人気メカニズムの多くはこのシリーズから登場。
統率者戦の人気爆発を後押しした立役者でもあった。 -
UB製品の成功が影響
「ドクター・フー」や「Fallout」など、UBテーマの統率者デッキは大ヒット。
スタンドアロンではなく、IPとのコラボに統率者デッキの需要が集中しているのが現状。 -
製品数削減の流れの中での判断
2022年は製品リリースが過密すぎ、同日に2製品が出るなど混乱を招いた。
その反省を踏まえ、2025年と2026年は主要製品を年7種に制限。2027年以降は年6種になる可能性も。
すでに「マスターズ」や「モダン向け直販セット」も休止されており、整理の一環と見られる。 -
プレイヤーの声も一因に
「製品数が多すぎる」「構築済みデッキが多すぎる」との批判もあった。
セット連動型の構築済みも数を減らしており、今回の措置はその流れの延長線上。 -
完全消滅ではない可能性も残る
2026年の『ローウィンの昏明』には2種の統率者デッキが付属予定。
今後も各セットに2つ程度の統率者デッキが付属する流れは維持される見込み。
SecretLairから単発での統率者デッキが登場する可能性もゼロではない。
まとめ:終わりではなく「再編」の一環
スタンドアロン統率者デッキの休止は、確かにひとつの時代の終わりです。
ですが、これはMTG全体の方向性転換──特に「製品の整理」と「スタンダード重視」の方針を明確にするための一歩とも言えます。
統率者戦そのものが揺らぐわけではなく、むしろUBセットとの連動やセット付属の形で今後も継続されていく見込みです。
マーク・ローズウォーターの発言も「完全終了」ではなく「現在は注力していない」と柔らかい表現で、復活の余地も残しています。
長期的には、今後の製品展開やNetflixアニメなどのメディア展開次第で、再びオリジナル世界観を中心とした統率者デッキが復活する可能性もあるでしょう。
とはいえ、今後は「統率者戦をどう進化させるか」が問われるフェーズに入っていきそうです。
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