【MTGRocks】記事情報:MTGデザイナーが最もつまらない理由で三面カードを廃止
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マジック・ザ・ギャザリング(MTG)は、常に新しいメカニズムを導入し続ける革新的なカードゲームだ。
最近では「Chaos Vault」のような新たな試みが話題となるなど、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(Wizards of the Coast)は絶え間なく新要素を開発している。
しかし、すべてのアイデアが実現するわけではない。MTGのヘッドデザイナーであるマーク・ローズウォーターは、最近「三面カード(三つ折りカード)」がゲームに採用される可能性がほぼゼロであることを明かした。
過去にデュエル・マスターズなど他のカードゲームでは実装されているこの仕組みが、なぜMTGでは実現しないのか、その理由を詳しく解説する。
要点解説
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三面カードとは?
- カードが三つ折りになっており、三つの異なる状態を持つ特殊なカード。
- すでに「Transformers TCG」や「デュエル・マスターズ」では採用されている。
- MTGでは「レベルアップ」や「変身(Transform)」の進化系として利用できそうだが、実現の可能性は低い。
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三面カードが採用されない理由
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印刷技術の問題
- MTGのような大量生産を前提としたカードゲームでは、三面カードの印刷が技術的に困難。
- ローズウォーターは「三面カードは大規模印刷に向かない」とコメント。
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ゲームプレイ上の課題
- 厚みが通常のカードの2~3倍になり、通常のデッキに混ぜるのが困難。
- 「変身カード」などと同様に、デッキ内で見えないようにするための代理カードが必要になるが、利便性が低下する。
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スリーブや耐久性の問題
- 折り畳む仕様ではカードが傷みやすく、劣化しやすい可能性がある。
- 一部のプレイヤーはスリーブを使わずにプレイするため、三面カードは実用性に欠ける。
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ウィザーズは過去に三面カードを検討していた
- ローズウォーターは過去に「いずれMTGが三面カードを試す日が来るかもしれない」と発言していた。
- しかし、現時点では実装に向けた具体的な動きはない。
- これまでの開発の中で、「物理的な問題」により採用が難しいと判断された可能性が高い。
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三面カードの代替案
- 現在の「変身(Transform)」や「レベルアップ(Level Up)」を進化させた新たなメカニズムの開発。
- 一部の特殊なセット(例:『Unfinity』のようなジョークセット)で実験的に導入する可能性はある。
まとめ
三面カードは、MTGのゲームデザインに新たな可能性をもたらすかもしれないが、印刷・耐久性・ゲームプレイ上の問題から、現時点では実現の可能性が極めて低いことが明らかになった。
ウィザーズは過去にこのアイデアを検討したものの、技術的な制約によって採用を見送ったようだ。
それでも、MTGは常に新しいメカニズムを探求し続けるゲームであり、三面カードのコンセプトが別の形で活かされる可能性はある。
今後のセットでどのような進化が見られるのか、注目していきたい。
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