【MTGRocks】記事情報:MTGデザイナーが認める:2024年は「手近な成果」に満ちていた。
2024年の『マジック:ザ・ギャザリング』(MTG)における比喩の過剰使用について、多くのプレイヤーが議論を交わしています。
特に、拡大する「ユニバース・ビヨンド」や「Secret Lair」の展開と合わせて、この問題が浮上しています。
MTGのヘッドデザイナーであるマーク・ローズウォーターは、以前は比喩の使用を擁護していましたが、2024年のセットではその使用が過剰だったと認める姿勢を見せ始めました。
要点
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比喩とは?
比喩とは、特定のテーマやジャンルに関連する定型的な表現や要素のことです。
ローズウォーターによると、MTGでは新しいプレイヤーを引き込むために、こうしたテーマ性が重視され、そのために比喩が多用されてきました。
テーマに応じた比喩を使用することで、プレイヤーにとって魅力的な世界観を作り出す狙いがあります。 -
比喩の使用と創造性のバランス
しかし、比喩の使用が創造性を損なう可能性があるという意見もあります。
過去のMTGセットで成功を収めたミラディン、ラヴニカ、カラデシュのようなオリジナルの世界では、比喩に頼らずとも独自性を持っていました。
ローズウォーターも、2024年のセットでは「安易な比喩」を多く使いすぎたと認めています。 -
2024年の問題点:明確すぎる引用
プレイヤーが2024年のセットに対して批判的だった理由の一つは、あまりにも露骨な現実世界や他のメディアからの引用が多かった点です。
例えば、「聖なる乳牛」や「保安官を撃て」といったカードは、明確すぎる参照が行われており、MTGの世界観から引き離される要因となっています。 -
引用の問題
比喩とは別に、「引用」(特定のメディアからの引用)も問題視されています。
例えば、『ダスクモーン』セットにおける「ゲームをしよう」というカードは、ホラー映画『ソウ』シリーズのキャッチフレーズを直接参照しており、明確すぎる引用がプレイヤーの世界観を崩してしまうことがあります。 -
プレイヤーの反応と今後の展望
一方で、こうした比喩や引用は、一般のプレイヤーには高評価を受けることが多いという事実もあります。
特に、新しいプレイヤーを引き込むためには効果的です。
ローズウォーターは、2024年に比喩や引用が過剰に使用されたことを認めつつも、それらは今後もゲームの一部として残るだろうと述べています。
まとめ
2024年のMTGセットにおける比喩や引用の使用について、過剰だったとの認識が広がっています。
特に、露骨な引用が多かったことで、長年のプレイヤーからの批判を招きましたが、新規プレイヤーを引き込む点では効果があったことも否定できません。
今後も比喩の使用は続くものの、その使用方法には改善が期待されます。
MTGのデザインチームはプレイヤーからのフィードバックを元に、今後のセットでよりバランスの取れた世界観を作り出していくことが求められています。
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