MTGデザイナーが語る、フェッチランドに代わる新たな実験。 -マジック：ザ・ギャザリング

マジック：ザ・ギャザリング（MTG）の「フェッチランド」は、色マナの安定供給において最高峰の土地カードとして知られています。
しかし、その強力さの裏には「シャッフルによる時間ロス」という大きな欠点があります。
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは、この問題を解決するために新たな実験を開始しました。

要点解説

• フェッチランドの問題点

  • デッキから土地を探し、シャッフルする動作がゲーム進行を遅延。
  • プレイヤー間で「ロード画面」と揶揄されるほど、テンポを損なう要因に。

• 新しいアプローチ

  • 土地トークンの導入
    シャッフル不要でマナを増やす手段として検討中。
    過去には「森林の目覚め」や「ホーントウッドの大主」で試験的採用。
  • 「公開」型ランプ効果
    「断崖の見張り」「レガリア」など、ライブラリ上から公開する方式でシャッフルを回避。
    時間短縮とゲームのバリエーション増加に寄与。

• 現状と課題

  • 実験段階であり、フェッチランド系効果は依然として多数存在（例：「一繋がりの根」「アンの旅」）。
  • 土地トークンは初心者にとって扱いが難しく、トークン管理や誤ってデッキに混入するリスクあり。
  • 「公開」型効果は直感的でないため、従来のサーチ効果との互換性に課題。

• メリットとデメリット

  • メリット：シャッフル時間の削減は全プレイヤーに恩恵。
    特にモダンやレガシーなどフェッチ頻度の高い環境で有効。
  • デメリット：新しい仕組みは運用面で複雑化し、初心者に負担を与える可能性。

• 今後の展望

  • 実験は初期段階であり、プレイヤーの反応次第で拡大か縮小かが決定。
  • フェッチランド完全廃止の兆しはなく、当面は従来型と新型の併存が続く見込み。

まとめ

フェッチランドのシャッフル問題は、MTGにおける長年の課題でした。
ウィザーズは土地トークンや公開型ランプといった新しい仕組みで解決を模索していますが、まだ試験段階であり、課題も残ります。
ゲームテンポ改善とプレイ体験向上を目指すこの取り組みが、今後どのように進化するか注目されます。