【MTGRocks】記事情報:MTGデザイナーが説明する、『イニストラード・リマスター』のエラッタ不足について。
MTGのデザイナーであるマーク・ローズウォーターは、「昼/夜」メカニズムをMTG史上最も欠陥の多いメカニズムの一つと位置付けています。
特に、旧来の狼男カードと新たな「昼/夜」メカニズムとの不整合が問題視されています。
本記事では、このメカニズムの欠陥と将来の可能性について詳しく解説します。
要点解説
昼/夜メカニズムの問題点
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追跡の煩雑さ
- 「昼/夜」メカニズムでは、ゲーム中ずっと昼か夜かを記録し続ける必要がある。
- 狼男カード(例:「墓地の侵入者」)が墓地に送られても追跡を継続しなければならず、負担が大きい。
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旧狼男と新狼男の不整合
- 旧狼男カード(例:「高原の狩りの達人」)は「ターン中に呪文が唱えられた数」に依存して変身する仕様。
- 一方で、「昼/夜」メカニズムはアクティブプレイヤーの唱えた呪文数だけを考慮する。
- この違いにより、同じデッキで旧狼男と新狼男を使用すると挙動が一致しない。
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エラッタが実施されなかった背景
- マーク・ローズウォーターは、すべての旧狼男に「昼/夜」メカニズムを適用するエラッタを提案していた。
- しかし、ルールマネージャーの交代により、このエラッタは実現しなかった。
- 結果として、プレイヤーは旧カードと新カードのルールを別々に追跡する必要が生じた。
今後の変更の可能性
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現状の方針
- マーク・ローズウォーターによると、リマスターセット(例:『イニストラード・リマスター』)を通じてエラッタを行う予定はない。
- 「昼/夜」メカニズムがストーム値は9(ほぼ再登場しない可能性が高い)という評価を受けており、今後のプレミアセットに含まれる可能性は低い。
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将来の改善の余地
- 適切なタイミングを待って、エラッタが行われる可能性は残されている。
- 特に「狼男デッキ」のようなフォーマットでの使用頻度が高い場合、修正が求められるだろう。
まとめ
「昼/夜」メカニズムは、その追跡の煩雑さと旧カードとの不整合により、多くのプレイヤーにとってストレスの原因となっています。
現時点ではエラッタの実施予定はなく、変更が加えられる可能性は低いものの、将来的に適切なタイミングで改善される余地はあります。
この問題を踏まえつつ、狼男デッキを楽しむ際は工夫と忍耐が求められるでしょう。
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