【MTGRocks】記事情報:MTGデザイナーが非収録メカニズム3つを公開。
マジック:ザ・ギャザリング(MTG)のデザイン過程には、多くのユニークなアイデアが存在します。
しかし、それらの中には印刷に至らない「幻のメカニズム」も少なくありません。
PAX Unpluggedで行われたセッションにおいて、デザイナーのギャビン・ヴァーヘイ氏が特に興味深い3つの「印刷不可能なメカニズム」を語りました。
要点解説
1. Gunk Cards
- 内容: 相手のデッキに役立たずのカードを混入させてドローを邪魔する。
- 理由: トークンカードを大量に用意する必要があり、スリーブやシャッフル時に問題が発生。
特にリミテッドでは、カードをゲーム後に取り除くのを忘れる新規プレイヤーも予想される。 - 実例: 『Mystery Booster』のプレイテストカード「Gunk Slug」や「Fludge, Gunk Guardian」。
- 他ゲームでの類似: 『ハースストーン』の爆弾カードや『Slay the Spire』のステータスカード。
2. Booster Tutor: The Mechanic
- 内容: ゲーム中に小型の「トレジャーブースター」を開封し、その中からカードを選んで使う。
- 理由: ゲームコストの増大や、複雑性の上昇が課題。
元々は『イクサラン』の海賊テーマに関連したメカニズムとして開発されたが、実現せず。 - 実例: 『Unhinged』収録の「Booster Tutor」。
- 他ゲームでの類似: 『ハースストーン』の「パック開封」系のカード。
- デジタル版の可能性: MTG Arenaでは、似たメカニズムが実現可能と考えられる。
3. Competitive Side Decks
- 内容: サイドボードとは異なり、試合中に参照可能なデッキ。
- 理由: 設計上は可能だが、競技性を維持しつつユーモア要素を排除する必要がある。
ヴァーヘイ氏は「冷めた」と述べるが、将来的には実現可能性がある。 - 実例: 『Unstable』の「Contraptions」や『Unfinity』の「Attractions」。
- 他ゲームでの類似: 『遊戯王』のエクストラデッキ。
まとめ
これらのメカニズムは一見実現不可能に思えますが、デジタル環境では一部が実現可能な場合もあります。
特に「Gunk」や「Booster Tutor」系のアイデアは、デジタルでの実装が期待されます。
また、「Competitive Side Decks」のような構想は、未来のMTGセットで採用される可能性が十分にあります。
MTGのデザインは常に進化しており、未採用のメカニズムにもゲームを豊かにする可能性があります。
これらのアイデアがどのように形を変えて再登場するのか、ファンとして楽しみに待ちたいところです。
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