【MTGRocks】記事情報:MTG デザイナーが統率者戦のサイドボードへの要望に回答。



統率者戦は、100枚1枚制という独自ルールによって「多様性」や「偶発性」が魅力とされてきたフォーマットです。
しかし昨今、サイドボード(最大15枚)を正式に導入すべきかどうかを巡って、再び激しい議論が巻き起こっています。
きっかけはマーク・ローズウォーター氏のBlogatog投稿。
形式上の是非から、実際の運用への影響まで、コミュニティの声をもとに整理してみましょう。
要点解説
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きっかけはBlogatog投稿
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プレイヤーが「履修」や「相棒」など一部メカニクスの不完全実装を指摘。
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ローズウォーター氏が「サイドボードを統率者に導入すべきか」というオープンクエスチョンを投げかけたことで、議論が加速。
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サイドボード導入のメリット
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現在でも統率者で使える「外部カード参照」カードは18枚、「履修」カードは21枚存在するが、機能しきれていない。
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「ウラモグの種父」(20マナの超ギミックカード)など、サイドボードを使えば真価を発揮するカードも存在。
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「Rule 0」で許容されている場合も多く、実態と公式ルールが乖離している。
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新しい対戦相手と遊ぶ際にも、デッキの柔軟性が上がり、ゲーム体験の質が向上。
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問題点:一貫性と構築難度の低下
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サイドボードで対策カードを常備できることで、一部デッキ(例:墓地利用型の「墓場波、ムルドローサ」など)が機能しにくくなる。
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構築の際に「62枚でプランを作る」必要性が薄れ、デッキ構築の戦略性が損なわれる可能性。
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「燃え立つ願い」(約144円)のようなカードで簡単にサイドボードへアクセス可能なため、ゲーム内でのバランスが崩れる懸念も。
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統率者の本質との乖離
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フォーマットの根幹は「不安定性」と「偶発性」にあり、サイドボードの導入はこの性質に逆行する。
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「チューター(探す系カード)」すら制限されがちな現在の環境では、サイドボード導入も慎重に扱うべきとの声が多数。
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とはいえ、ローズウォーター氏が即時否定しなかったことで「将来的な変更の余地」は感じさせる内容となった。
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まとめ
統率者におけるサイドボード導入は、単なる15枚の追加にとどまらず、フォーマットそのものの哲学やデッキ構築の根幹に関わる問題です。
機能不全に陥っている一部メカニクスの救済、プレイ体験の向上といったメリットがある一方で、「一貫性の強化=統率者の魅力の喪失」に繋がるリスクも孕んでいます。
現時点では導入は見送られていますが、Blogatogでのローズウォーター氏の姿勢を見る限り、Wizards of the Coastがコミュニティの声に耳を傾けていることは確かです。
今後の議論と、フォーマットの進化に注目していきたいところです。
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