【MTGRocks】記事情報:MTG Arenaプレイヤーがラスト実績を獲得するために急ぐ。



2025年5月10日、ついにMTG Arenaにおける「パイオニア」フォーマットが正式実装される。
これに伴い、暫定フォーマット「エクスプローラー」は廃止され、それに紐づく実績(アチーブメント)も取得不可能になる。
この期限が迫る中、一部のプレイヤーが実績獲得を目的とした“非ゲーム的”なプレイに奔走しており、その現象が大きな注目を集めている。
【要点解説】
■ 消滅予定のエクスプローラー実績とは
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該当アチーブメントは「エクスプローラーの魔導士 I, II, III」の3種類。
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要件:それぞれ25戦・150戦・450戦のエクスプローラー対戦をプレイすること。
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報酬:「I’m on a quest!」というエモートと「Veteran Explorer」の称号。
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Tier III達成者は、アップデート後に「Prominent Pioneer」という新称号も自動付与される。
■ プレイヤーが採用している“実績稼ぎ”戦略
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非ランク戦のエクスプローラーで、0マナアーティファクト(「骨の鋸」、「調和者隊の盾」など)を2枚唱えて即投了する。
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Arenaでは「呪文を2つ以上唱える」などの条件を満たす必要があり、即投了だけではカウントされない。
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プレイヤーHEEYOITによると、この行動がアチーブメント進捗に最適とされ、SNSでも共有・拡散されている。
■ 実際の影響とゲームプレイ環境
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体感では、40戦中10戦(25%)がこの“アチーブメント用デッキ”との対戦だった。
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ゲーム開始直後に終了するため、通常プレイヤーには「無料勝利」となり、むしろクエスト消化効率が上がる側面も。
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一方で、これらの対戦は「Magicをプレイしている」とは言い難く、興醒めする要因にもなり得る。
■ 心理的要素と「最適化の罠」
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通常であれば450戦=約20時間以上の作業を、報酬がごく小さいにもかかわらず行う理由は「取り逃がす恐怖(FOMO)」と「達成欲」。
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「プレイヤーは最適化の結果として楽しさを犠牲にする」という、ゲームデザインの有名な格言(ソーレン・ジョンソンの言葉)が、今回の事例にも当てはまる。
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結果として、実績導入はプレイヤー行動に強い影響を与える仕組みであることが改めて証明された。
【まとめ】
MTG Arenaにおけるパイオニア実装とエクスプローラー廃止は、フォーマットの転換点であると同時に、意外なプレイヤー行動を引き起こしている。
報酬がごく小さなアチーブメントであっても、その終了期限が近づくと「何としても取りたい」という心理が働き、450戦分の非ゲーム的なプレイが横行するという現象が発生した。
これは、達成システムがプレイヤーの行動原理をいかに大きく左右するかを示す一例だろう。
残りわずかとなった実績の取得期限。報酬以上の時間を費やすかどうかは、あなたの判断次第だ。
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