【AETHERHUB】記事情報:MTGファイナルファンタジーが2週間後にスタンダード参入――準備はできているか?






2025年6月13日、マジック:ザ・ギャザリング(MTG)とファイナルファンタジー(FF)によるコラボセット『Magic: The Gathering—FINAL FANTASY』が発売されます。
本セットは、MTG史上初めて「ユニバース・ビヨンド(Universes Beyond、以下UB)」シリーズからスタンダードで使用可能なセットとして登場し、競技シーン、経済面、そしてゲームデザインの在り方に大きな波紋を広げています。
FFファンにとってもMTGファンにとっても、注目すべき画期的な製品となるでしょう。
■ 要点解説
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スタンダード対応のUB初セット
従来、UBセットはモダンや統率者戦(EDH)など限定フォーマット向けとされていましたが、今回の「FINAL FANTASY」では初めてスタンダードに対応。
2021年の初期発表時にあった「UBはスタンダード非対応」という前提が覆されました。 -
開発の経緯と背景
セット開発当初はモダン向けとして企画されていた本製品は、2023年の『指輪物語:中つ国の伝承』の大ヒットを受けて方針転換され、途中からスタンダード対応に。
これにより一部のカードが複雑な構造のままスタンダードに入ってくるリスクが生じています。 -
収録内容と新メカニズム
FFのメインシリーズ16作品からキャラクターや召喚獣が登場し、全309枚が収録予定。
新メカニズムとして「英雄譚・クリーチャー」や両面カードが導入され、プレイ体験が新鮮になります。 -
環境への影響
イゼット・果敢が主流の現在のスタンダード環境において、「迷える黒魔道士、ビビ」などの新カードは爆発力のある新戦術として注目されています。
また、「セフィロス」は生贄シナジーを持つ黒系デッキに採用される可能性が高く、環境への影響が期待されます。 -
価格の急騰
プレイブースターは1パック約1,000円と従来のセットより高額。
特にコレクターブースターは予約段階で約8.5万~10.7万円にまで跳ね上がっており、経済的ハードルが大きくなっています。 -
将来のリスクと懸念
本来の設計方針から途中で変更されるという事例が初めて発生したことで、「今後も約束が反故にされるのでは?」という不安も。
UBのスタンダード入りは、今後のMTG製品戦略を大きく変える転換点と見なされています。
■ まとめ
『Magic: The Gathering—FINAL FANTASY』は、ゲームデザイン、競技環境、経済構造において過去に例のない挑戦を伴う製品です。
ヴィジュアルの魅力やファン向けのサービスとしては非常に強力である一方、スタンダード環境への影響や価格帯の高さは、従来のプレイヤー層にとって試金石となるかもしれません。
この変化を「進化」と受け取るか「逸脱」と見るかはプレイヤー次第ですが、MTGがこの先も多様なプレイヤー層を取り込んでいくための新しい実験であることは間違いありません。
6月13日以降の環境変化に要注目です。
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