【MTGRocks】記事情報:ウィザーズ、再録の頻度低下でコミュニティに懸念広がる。




マジック:ザ・ギャザリング(MTG)は、かねてから高額なゲームとされてきましたが、近年その傾向はますます加速しています。
特に、スタンダードフォーマットですらデッキ構築に9万円を超えることも珍しくなくなり、手頃だったモノレッドも約4万5千円以上に。
これは多くのプレイヤーにとって深刻な負担となっています。
要点解説
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「マスターズ・セットの廃止」
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長年にわたり再録の柱だった「マスターズ」シリーズが正式に廃止。
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年間セット数削減の影響で、今後数年間は新たなマスターズ・セットが出ない見通し。
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再録による価格安定手段が一つ失われた。
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「ボーナスシートの希少化と実用性低下」
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従来は各パックに1枚封入されていたボーナスカードが、現在は24〜28パックに1枚程度へ大幅減少。
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再録価値とのバランスが取れておらず、「MTGスパイダーマン」では2枚しか約3,021円超のカードがない。
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再録カードが元の価格より高額になる逆転現象も発生(例:ファイナルファンタジーの一部カード)。
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「再録の選択肢が縮小」
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統率者デッキはテーマ性重視のため、汎用カード再録には不向き。
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スタンダードではフォーマット維持のため、強力な再録が難しい。
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「Secret Lair」は数量限定販売のため、十分な再録供給とはなりえない。
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「プレイヤー側の選択肢は限られる」
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Wizardsには再録の義務がなく、再録不足は企業利益に資する側面も。
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売上が下がらない限り、再録強化への動機は低いまま。
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高額カード(例:「The Fourteenth Doctor」など)がさらに高騰する見通し。
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まとめ
MTGの高価格化が止まりません。特に再録不足は今後さらに深刻な影響を及ぼすと見られています。
マスターズ・セットの廃止やボーナスシートの希少化により、過去に存在した価格調整機能は事実上機能停止している状態です。
本来、再録はゲームの健全なアクセス性を保つために必要不可欠なものでした。
しかし、現状ではWizards of the Coastにそれを実行するインセンティブが少なく、プレイヤー側も受け身にならざるを得ません。
現行のビジネスモデルが成立している限り、大きな変化は期待できないでしょう。
プレイヤーとしては、状況の改善を望むのであれば「購買行動」で意思を示すしかありません。
さもなければ、MTGは今後も「高額コレクターゲーム」としての側面を強めていくことになるかもしれません。
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