【MTGRocks】記事情報：Amazing ArtistシリーズのSecret Lair Dropが1時間で完売。
MTGの「Secret Lair」シリーズは、発売されるたびに即完売するほどの人気を誇る限定商品だ。
特に価値の高い再録カードが含まれている場合、そのスピードは驚異的なものとなる。
今回、「Artist Series: Jesper Ejsing」がわずか1時間で完売し、改めてSecret Lairの需要の高さを証明した。
本記事では、その完売の背景、収録カードの価値、そして今後の課題について解説する。
要点解説
1. 「Artist Series: Jesper Ejsing」が即完売
- 発売後1時間でフォイル版が完売、さらにその1時間後にノンフォイル版も完売。
- これまでのSecret Lairの販売傾向を考えると、過去最速レベルの完売速度。
- 競合する他のSecret Lairには「在庫僅少」の警告も出ておらず、このドロップが最も人気が高かったことが明らか。
2. 完売の主な理由
- 目玉再録カード「Deflecting Swat」の価値が非常に高い
- 現在の市場価格は約6,080円。
- Secret Lairの価格を考えると、このカード1枚で元が取れるレベル。
- その他の収録カード：
- 「太陽のタイタン」、「熱心な略奪者、ブリーチェス」、「ラノワールのエルフ」 などは個別価値は低いが、コレクション価値は高い。
- 過去のSecret Lair版の「ラノワールのエルフ」は約1,824円、「太陽のタイタン」の類似版は約760円。
3. 限定販売の問題点
- プレイヤーにとっての再録の意義が薄れる
- 流通量が少なすぎるため、再録の価値が薄れ、価格が下がらない。
- 通常の再録ならばカードの供給量が増え、価格が下がるはずだが、Secret Lairの販売方式では逆に価格が上昇する可能性がある。
- 供給量の調整が不十分
- Secret Lairは人気に応じて供給量を調整するが、今回の売れ行きを考えると需要予測が甘かった可能性がある。
- 特に「Universes Beyond」シリーズの販売数と比較すると、供給バランスが変わっていることが推測される。
4. 投資家と転売屋による市場の独占
- 限定販売は投資家や転売屋にとって非常に魅力的
- 人気商品を買い占めることで、市場価格を吊り上げることが可能。
- プレイヤーにとっては適正価格での入手が困難になり、カードの流通も滞る。
- プレイヤーが手に入れづらくなる
- 結果として、「再録が行われたのに、カード価格が高騰する」という逆説的な現象が発生。
5. ウィザーズが取るべき対策
- 「限定販売」と「受注生産」のハイブリッド方式を導入
- 以前の「Extra Life Secret Lair」では、限定販売と受注生産を併用する方式が採用され、適切な供給量が確保された。
- これを他のSecret Lairにも適用すれば、プレイヤーの負担を軽減できる。
- 価格の適正化
- 受注生産により価格の不当な高騰を防ぎ、市場の健全化を図る。
- 仮に受注生産によるコスト増加があっても、約767～1,534円程度の上乗せなら許容範囲と考えられる。
まとめ
- 「Artist Series: Jesper Ejsing」Secret Lairは、発売からわずか1時間で完売。
- Deflecting Swatの再録が主な要因であり、他の収録カードは価値が低め。
- 供給量が限定されているため、カードの流通量が増えず、価格が高騰する可能性がある。
- 投資家や転売屋による買い占めが加速し、プレイヤーの入手難易度が上がる問題も浮上。
- ウィザーズは「限定販売」と「受注生産」を組み合わせた方式を導入すべき。
MTGのSecret Lairはコレクション要素が強く、多くのプレイヤーにとって魅力的なシリーズである。
しかし、現在の販売方式では、肝心の再録カードがプレイヤーに行き渡らない可能性が高い。今後の対策に期待したいところだ。
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