【MTGRocks】記事情報:新MTGラクドス・機械巨人は即死の戦場を作る。


「機械巨人」といえば、巨大なアーティファクト・クリーチャーと強力な戦場効果を兼ね備えたシリーズとして知られている。
初登場はカラデシュ(現在のアヴィシュカー)で、特に「奔流の機械巨人」は競技環境でも活躍した名カードだ。
最新セット『霊気走破』では、新たな対抗色の機械巨人・サイクルが登場し、その中でも特に注目を集めているのが「焚炭の機械巨人」だ。
多くのプレイヤーがこのカードを「深海の破滅、ジャイルーダ」と比較し、その爆発的な動きに期待を寄せている。
このカードが持つ強みと課題、そして競技環境での可能性について詳しく見ていく。
要点解説
1. 「焚炭の機械巨人」の能力と特徴
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デザインの特徴
- 戦場に出た際にクリーチャーをリアニメイトする能力を持つ。
- 速攻、威迫、接死を持つため、盤面に出るだけで即座に影響を与える。
- 特定のカードとのシナジーにより、爆発的な展開が可能。
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「ジャイルーダ」との類似点
- ジャイルーダは、リアニメイトによる連鎖的な動きが可能なカード。
- 「焚炭の機械巨人」も、特定のコピー効果と組み合わせることで同様の連鎖コンボを実現できる。
- ただし、コンボの成功には墓地に複数の特定カードが必要なため、安定性に難がある。
2. 爆発的なコンボの可能性
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「蝋の姿泥棒」とのシナジー
- 「蝋の姿泥棒」を墓地に置くことで、「焚炭の機械巨人」のリアニメイト能力を即座に発動できる。
- 理想的な展開では、墓地に4枚の「蝋の姿泥棒」を用意し、20点分の速攻攻撃を実現できる。
- すべてのクリーチャーが威迫・接死を持つため、対処が困難な盤面を作り出せる。
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「相貌詐欺」や「陽気な風船師」との代替プラン
- 「蝋の姿泥棒」以外にも、「焚炭の機械巨人」のコンボを支えるカードが存在。
- 「相貌詐欺」は墓地からリアニメート可能なコピー効果持ちクリーチャー。
- 「陽気な風船師」はトークンを生成できるが、1/1サイズのため爆発力に欠ける。
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コンボの課題
- 特定のカードを墓地に用意する必要があり、セットアップに時間がかかる。
- 盤面にクリーチャーが揃わなければ効果が発揮できず、除去耐性が低い。
- 5枚のコンボパーツが揃わなければ即死コンボが成立しないため、対戦相手の妨害を受けやすい。
3. 競技環境での採用可能性
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スタンダードでの可能性
- 機械巨人のコンボに特化したデッキは爆発力があるが、不安定なためトップメタ入りは難しい。
- 「三歩先」や「溶鉄の複製」などのコピー呪文を活用したコントロール型デッキの採用余地はある。
- 「ヴォルダーレンの興奮探し」などのクリーチャーを活用するミッドレンジ型も考えられるが、競争率の高い4〜5マナ帯の枠を確保する必要がある。
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モダン・レガシーでの可能性
- 他に強力なリアニメイト戦略が多いため、競争力は低い。
- 「死せる生」「納墓」など、より効率的なリアニメイト手段が豊富なため、他の選択肢が優先される。
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統率者戦(EDH)での可能性
- コンボデッキに組み込むことで、高い爆発力を発揮可能。
- ただし、より安定したリアニメイト戦略が多数存在するため、トップ選択肢にはならない可能性が高い。
まとめ
「焚炭の機械巨人」は、強力なリアニメイト効果と爆発的なコンボ性能を持つ機械巨人だが、安定性の問題から競技環境での採用は限定的になる可能性が高い。
評価ポイント
- 盤面に速攻・威迫・接死を持つクリーチャーを展開できる。
- 特定のコピー効果と組み合わせることで即死コンボが成立する。
- スタンダードでは、墓地活用型のデッキにおいて一定の採用価値がある。
課題点
- コンボの成立には墓地に特定のカードを用意する必要があり、不安定。
- モダン・レガシーでは、より強力なリアニメイト戦略が多く存在するため採用は難しい。
- 統率者戦では爆発力はあるものの、他の安定した選択肢に比べて優先度は低い。
「焚炭の機械巨人」は、理想的な状況では爆発的な展開が可能なカードだが、現実的なプレイ環境では安定性に欠けるため、慎重にデッキ構築を考える必要がある。
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