【MTGRocks】記事情報:新しいMTGスポットライト・シリーズのプロモは期待外れのダウングレード。


2024年2月6日、MTGアリーナで最新セット『霊気走破』が先行リリースされた。
それに加え、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(WotC)は次回の「Regional Championship Qualifier(RCQ)」のプロモカードと、「MTG Spotlight Series」の次回イベントのプロモカードを発表した。
しかし、新たなプロモカードの内容は、過去のプロモと比べると魅力に欠けるものだった。
特にSpotlight Seriesのプロモは、価格・プレイアビリティ・人気のすべての面で期待外れとする意見が多い。
要点解説
1. MTG Spotlight Seriesの新プロモカード
① 鉱炉と前線の剣
- イベント名:Magic Spotlight: Dragons(2024年4月11日〜13日)
- フォーマット:『タルキール:龍嵐録』
- プロモカードの内容
- 参加賞:非Foil版
- 上位128名:Foil版
- カード性能
- クリーチャーに「赤と緑からのプロテクション」を付与。
- ダメージを与えると、デッキの上から2枚を追放し、そのターン中にプレイ可能。
- 追加の土地を1枚プレイできる。
- 問題点
- 現在の市場価格は約988円で、そこまで高価ではない。
- 統率者戦では一定の採用率があるが、特に人気が高いわけではない。
- 過去のSpotlight Seriesプロモに比べ、価格・使用頻度ともに物足りない。
② 野生語りのガラク
- イベント名:Magic Spotlight: Secret Lair(2024年5月30日〜6月1日)
- フォーマット:モダン
- プロモカードの内容
- 参加賞:非Foil版
- 上位128名:Foil版
- カード性能
- +1能力:土地2枚をアンタップ。
- -1能力:3/3の緑のビースト・トークンを生成。
- -4能力:自軍のクリーチャーに+3/+3とトランプルを付与。
- 問題点
- 過去に何度も再録されており、新鮮味がない。
- 市場価格は約456円で、低価格すぎる。
- モダンでの使用率はほぼ皆無。
- 「Secret Lair」の名前を冠するイベントにしては、カード選択が退屈。
2. 過去のMTG Spotlight Seriesプロモと比較
過去のSpotlight Seriesプロモと比較すると、今回のプロモカードは明らかに格下と感じられる。
① Standard Spotlight(過去プロモ:「峰の恐怖」)
- 市場価格:約3,040円
- フォーマット適正:スタンダードで活躍
- アート:MTGの伝説的アーティストが担当
- 統率者戦でも人気のカード
- 全体的に「プレイアブル」で「価値がある」プロモ
② Modern Spotlight(過去プロモ:「カルドラの完成体」)
- 市場価格:約988円
- モダン・レガシーで採用
- 統率者戦でも一定の需要
- 適正フォーマットでの使用率が高い
- 比較的「適切なプロモカード」
③ 今回のプロモカード
- 「鉱炉と前線の剣」:約988円→ 統率者向けではあるが、それほど特別感なし
- 「野生語りのガラク」:約456円→ モダンではほぼ使われない、再録回数も多い
- どちらも価格・フォーマット適正ともに微妙
過去のプロモはフォーマット適正が高く、かつ市場価格もそれなりに高いカードが選ばれていたが、今回のプロモはそのどちらの条件も満たしていない。
3. なぜこのようなプロモが選ばれたのか?
- 考えられる理由
- 参加者数の増加によるコスト調整
- Spotlight Seriesイベントは多くのプレイヤーが参加するため、プロモカードのコストを抑えた可能性がある。
- フォーマットテーマの再現が難しかった
- 限定構築(リミテッド)向けのカード選択は難しく、適切な候補が少なかった可能性。
- 再録枠の消化
- すでに多くの再録が行われたカードをプロモにすることで、在庫調整を図った可能性。
- 参加者数の増加によるコスト調整
しかし、これらの理由を考慮しても、プレイヤーの期待には応えられていない印象が強い。
まとめ
① MTG Spotlight Seriesの新プロモカードが発表
- 2024年4月・5月のイベントで使用されるプロモカードが決定。
- 参加賞として非Foil版、上位128名にはFoil版が配布。
② 期待外れなカード選択
- 「鉱炉と前線の剣」は統率者戦向きだが、価格が安く特別感がない。
- 「野生語りのガラク」はモダンでの使用率が低く、価格も安価。
- 過去のプロモと比較すると価格・プレイアビリティ・特別感のすべてで見劣りする。
③ なぜこのようなプロモが選ばれたのか?
- 参加者数増加によるコスト調整の可能性。
- フォーマットとの適合を優先しすぎた結果、魅力的な選択肢が減少。
- 再録枠の消化として選ばれた可能性。
④ 今後の期待
- 次回以降のSpotlight Seriesイベントでは、より魅力的なプロモカードを選出してほしい。
- フォーマット適正が高く、かつプレイヤーにとって価値のあるカードの選定を希望。
今回のプロモカードは、全体的に期待外れの選択といえる。
今後のSpotlight Seriesで、より魅力的なプロモが登場することに期待したい。
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