【MTGRocks】記事情報:「読めない」統率者デッキがMTGSecret Lairの問題を浮き彫りにします。


近年、『マジック:ザ・ギャザリング(MTG)』のSecret Lairシリーズは急速に進化し、そのアートスタイルはますます斬新になっている。
しかし、その一方で、デザインが大胆になりすぎてカードのテキストが読みづらい、あるいは完全に読めないケースも増えてきた。
特に、あるプレイヤーが「読めないカード」だけで構成された統率者デッキを作成したことが話題となり、この問題への関心が高まっている。
こうしたアートの進化はMTGの新しい魅力を生み出しているが、一方でゲームプレイの実用性を損なう可能性もある。
本記事では、Secret Lairの「読めないカード問題」がプレイヤー間でどのような意見を生んでいるのか、今後のMTGのカードデザインにどのような影響を与えるのかを考察する。
要点解説
1. 「読めない」統率者デッキの登場
- MTGプレイヤー「battlegnomes」が作成した「読めない」統率者デッキが話題に。
- デッキの統率者は「破砕団の兄弟」(Secret Lair版)。
- Secret Lairの大胆なアートを持つカードだけを採用し、プレイアビリティよりも「読めなさ」を重視。
- 例:「Poker Faces」シリーズ(テキストなし)、Kathleen Neeleyの「Prints of Darkness」、Wizard of Bargeの「Goblin & Squabblin’」
- プレイヤーの反応は賛否両論
- 「アートとして面白い」「最高にクール」という肯定的意見
- 「物理的に気分が悪くなる」「何をしているのかわからない」といった否定的意見も
2. Secret Lairのアートデザインの進化
- Secret Lairシリーズの特徴
- アートの自由度が高く、従来のMTGの枠を超えたデザインが増加。
- 「Poker Faces」シリーズのように完全にカードテキストを排除したデザインも登場。
- プレイヤーの評価
- アートを重視する層には好評。
- 一方で「ゲームとしての読みやすさ」を重視する層には不評。
3. 過去の「読めないカード」との比較
- 2005年以降の「テキストなしプロモカード」
- 例:「マナ漏出」「火の玉」など、よく知られたカードのみが採用され、ゲームの支障にはなりにくかった。
- しかし、現在のSecret Lairのデザインはほとんどのプレイヤーが知らないカードにも適用されている。
- 過去と現在の違い
- 以前は「特定のカードのみ」だったが、現在は「読めないデザインのカードが大量に流通」。
- 一部の通常セットにも影響が及び始めている。
4. 通常セットへの影響
- 『霊気走破』の特殊フレーム「最大出力」「ワルなライダー」
- Secret Lairのデザインに近い要素が通常セットに導入されている。
- 「ワルなライダー」はカード名とマナコストの枠を削除し、読みづらくなっている。
- 「読めないデザイン」が主流になる可能性
- これまでの「ブースター・ファン」枠(特別なショーケースアート)は、テキストは維持されていた。
- しかし、新たなデザインの流れでは、将来的に通常セットにもSecret Lairの「読めない」デザインが本格導入される可能性がある。
5. 今後の課題
- プレイヤーの選択肢は維持されるか?
- 現時点では、読める通常版のカードも同時に収録されている。
- しかし、『ファウンデーションズ・ジャンプスタート』のアニメアート版のように、選択肢がないケースも発生している。
- もしSecret Lairのような読めないデザインが通常セットの標準フォーマットになれば、多くのプレイヤーにとって問題になる可能性。
まとめ
Secret Lairシリーズの進化は、MTGのアートの可能性を広げる一方で、「読めないカード」の増加という問題を引き起こしている。
特に、一部のデザインが通常セットにまで影響を及ぼし始めている点は、プレイヤー間で大きな議論を呼んでいる。
-
肯定的な側面
- アートの多様性が広がり、MTGのビジュアル表現が進化。
- カードのコレクション価値が高まり、アート重視のプレイヤーには魅力的。
-
否定的な側面
- ゲームとしての可読性が低下し、プレイ体験に悪影響を及ぼす可能性。
- 今後、通常セットに影響が及べば、ゲームバランスそのものが変わる恐れがある。
現時点では、プレイヤーには選択肢が与えられているが、今後の展開次第では「読めないカード」が標準になってしまう可能性もある。
今後のMTGのデザイン方針に注目していきたい。
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