【MTGRocks】記事情報:20年前のMTG無料除去呪文が約7600円を超える。


近年、MTGの構築フォーマットでは、新たな強力カードの登場によって環境が一変することがあります。
『霊気走破』の発売とともに登場した「新たな夜明け、ケトラモーズ」が、その最新の例です。
このカードの影響で、オルゾフ(白黒)系のデッキ、特に「オルゾフ・ネクロドミナンス」がモダン環境で急激に人気を博しています。
その結果、2005年に発売された『神河謀叛』のカード「不快な群れ」が脚光を浴び、価格が大幅に上昇しました。
価格急騰の要因
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「不快な群れ」とは?
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「不快な群れ」は、モノカラーの「秘儀」呪文サイクルの一部であり、Xコストを持つインスタント呪文。
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通常のマナコストで唱えると効率が悪いが、同じ色のカードを手札から追放することで無料で唱えられる。
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他の群れサイクルと比較すると、長らく目立つ存在ではなかった。
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モダン環境での急上昇
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「新たな夜明け、ケトラモーズ」と「ネクロドミナンス」の登場で、オルゾフ系デッキが強化。
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これらのカードは大量にドローを行うため、手札を捨てることで無料で唱えられる呪文との相性が抜群。
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「不快な群れ」は、環境内の強力な脅威(例:「オセロットの群れ」)を対処するのに有効。
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既存の無料呪文「魂の撃ち込み」と並び、「オルゾフ・ネクロドミナンス」の防御手段として重要視されるようになった。
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価格の推移
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Aetherdriftの発売日(2月14日)からしばらくは価格が安定していた。
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2月22日時点で約1,500円だったが、2月26日には約4,350円に急上昇。
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市場価格は3,000円以上を維持し、最も高い取引では7,500円に達した例も。
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フォイル版はさらに高騰し、一部で9,000円を超える取引も発生。
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今後の見通し
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「オルゾフ・ネクロドミナンス」は現在のモダン環境で強力なデッキとして定着。
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3月末に予定される「ティムール・ブリーチ」の禁止改訂によって、さらに人気が高まる可能性。
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「不快な群れ」は再録されておらず、2005年の『神河謀叛』以来新規供給がないため、流通量が極めて少ない。
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このまま需要が維持されれば、価格がさらに高騰する可能性も。
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まとめ:今こそ「不快な群れ」をチェックすべき?
「不快な群れ」は長らく注目されることのなかったカードですが、モダン環境の変化によって一気に価値を上げました。
特に「オルゾフ・ネクロドミナンス」の流行によって、環境内での需要が急増しています。
このカードの高騰は、単なる一時的なトレンドではなく、フォーマットのメタゲームの変化によるものと考えられます。
特に、「ティムール・ブリーチ」の禁止改訂によって「オルゾフ・ネクロドミナンス」の立ち位置が強化されれば、さらなる価格上昇の可能性もあります。
もし2000年代初頭にMTGをプレイしていたなら、自宅のコレクションを確認してみると、思わぬお宝が眠っているかもしれません。
今後の価格推移を注視しながら、必要に応じて売却や購入のタイミングを見極めましょう。
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