【MTGRocks】記事情報:MTG『霊気走破』は、秘密裏に墓地支援が素晴らしく組み込まれています。



『霊気走破』は一見すると機体を中心としたアーティファクトテーマのセットに見えますが、実は墓地シナジーに強く特化したカードが多数収録されています。
特に、自己切削(セルフミル)や再利用(リアニメイト)を活用するデッキにとって、強力な選択肢が増えています。
このセットは単なる「ゴルガリ(黒緑)系」の墓地戦略にとどまらず、ほぼすべての色で墓地を利用する効果を提供しています。
この記事では、『霊気走破』における墓地戦略の核となるカードと、その競技環境での可能性について詳しく解説します。
要点解説
1. 強化された自己切削戦略
自己切削は墓地を活用するデッキにとって不可欠な要素であり、『霊気走破』にはこれを強化するカードが多く収録されています。
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「脱皮の世話人」
- 1マナ1/1で、毎ターン1枚の自己切削を行う。
- 墓地のカードを追放することで、任意の色のマナを生み出せるため、マナ加速と墓地肥やしを両立できる。
- 1ターン目に出せば、継続的なアドバンテージを生み出せる。
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「浚渫機の洞察」
- 4枚の自己切削を行い、好きなカードを墓地から回収できる。
- 「蓄え放題」「その名を言え」の類似カードであり、スタンダード環境での採用が見込まれる。
- 追加でライフ回復効果があるため、墓地を活用するデッキでは継続的な耐久力を提供。
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「沼地の晩餐会」
- 2枚の自己切削を行うと同時に、ほぼすべてのクリーチャーを除去できる。
- 墓地を利用する戦略と相性が良く、ミッドレンジ系のデッキでも有用。
2. 繰り返し墓地から復活するクリーチャー
墓地を活用する次のステップとして、自己切削したカードを効率よく戦場に戻す手段が必要となる。
『霊気走破』には、一定条件を満たせば何度でも墓地から復活できるクリーチャーが多く収録されている。
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「恐血鬼」
- 土地を出すだけで墓地から戦場に戻る強力なクリーチャー。
- モダンやレガシーでも実績があり、スタンダードでも強力な動きを実現できる可能性がある。
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「アフターバーナーの専門家」
- 3マナ4/2で、自己切削で墓地に落とせれば「消尽」能力で再利用可能。
- 4マナを支払うことで墓地から蘇生できるが、コストが若干重いため、使いどころが限られる。
- 「竜航技師」との組み合わせで即座に速攻を付与できるため、赤を絡めたデッキでの採用も考えられる。
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「不屈の木人」
- 4/3でブロック可能な強力なクリーチャー。
- 墓地からの復活にコストがかかるが、アーティファクトやクリーチャーを生け贄に捧げることで活用できる。
- 黒緑のミッドレンジや「アリストクラッツ」系デッキに適した選択肢。
3. 強力なリアニメーション戦略
『霊気走破』は、従来の墓地戦略に加えてリアニメーション(墓地からの大型クリーチャー復活)の選択肢を強化している。
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「Broodheart Engine」
- 2マナで登場し、墓地を肥やしつつ、4マナでリアニメイトが可能。
- 単なる「ゾンビ化」「蛾の儀式」と比べると、序盤から使える柔軟性の高さが魅力。
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「砂丘滑り」
- スタンダードでは「オルゾフ・アリストクラッツ」や「最高速度」系のデッキをサポート。
- モダン環境では、「オセロットの群れ」「水蓮の花びら」などのカードと組み合わせることで活躍が期待される。
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「翠色のラジアン、アーチック」
- 墓地のカードが増えるほど強化される大型クリーチャー。
- EDH(統率者戦)では強力なリアニメーション対象となる可能性が高い。
- 墓地のカードを増やす戦略と組み合わせることで、大型フィニッシャーとして機能する。
まとめ
『霊気走破』は、一見すると機体を中心としたセットに見えるが、実際には墓地を活用する強力なメカニズムが多数含まれている。
評価ポイント
- 自己切削戦略を大幅に強化する新カードが多数収録
- 墓地からの再利用を活用するクリーチャーが増加し、テンポの良い展開が可能
- リアニメーション戦略も強化され、スタンダード・EDHの両方で新たな可能性を提供
競技環境での期待
- スタンダード環境では自己切削を活用したゴルガリ・リアニメーションデッキが台頭する可能性
- モダンやレガシーでは「恐血鬼」や「砂丘滑り」のようなリアニメーション戦略が研究される
- 統率者戦(EDH)では、「翠色のラジアン、アーチック」などの新しい墓地戦略が活躍する可能性が高い
『霊気走破』は、これまでのMTGの墓地戦略をさらに進化させる要素を持ち、競技環境やカジュアルプレイの両面で影響を与える可能性が高いセットといえる。
今後のメタゲームの変化に注目が集まるだろう。
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