【MTGRocks】記事情報:MTGプレイヤーが禁止を要求するほどの荒唐無稽な勝率。



「モダン」の環境は、2024年12月の大規模な禁止改定によって一新された。
しかし、それから数カ月が経過し、新たな問題が浮上している。
特に、「脱出基地」というデッキが圧倒的な強さを見せつけており、フォーマットの健全性に疑問を投げかけている。
2ターン目のキルが可能でありながら、長期戦にも適応できるこのデッキの存在は、禁止改定の必要性を示唆している。
本記事では、「脱出基地」の現状、他のデッキとの比較、禁止改定の可能性について詳しく解説する。
要点解説
1. 「脱出基地」の圧倒的な勝率
-
「脱出基地」は現在「モダン」で最も強力なデッキ
- 2024年2月に開催された「U.S. Regional Championship(RCポートランド)」では、68人の「脱出基地」プレイヤーが2日目に進出(全体の30%)。
- 「ジェスカイ・エネルギー」も高い2日目進出率(31%)を記録したが、使用者数は18人と大幅に少ない。
- 2日目進出率34%という驚異的な数字を記録。
-
「脱出基地」の対抗馬
- 「エルドラージ・ランプ」が17%の使用率で2位につけるも、影響力では大きく劣る。
- 「アミュレットタイタン」が優勝し、「脱出基地」の独走を阻止したが、これは同デッキが「脱出基地」に有利なマッチアップを持つため。
2. 「脱出基地」が制御不能な理由
-
超高速コンボ
- 「脱出基地」は「死の国からの脱出」を活用して、2ターン目に即死コンボを決めることが可能。
- さらに、長期戦でも強力なグラインド性能を持つため、幅広いゲーム展開に対応できる。
-
対策が難しい
- 例えば「アミュレットタイタン」は「耐え抜くもの、母聖樹」や「溜め込み屋のアウフ」を駆使してメタゲームに適応しているが、安定して「脱出基地」を封じることは困難。
- コンボパーツが強力なため、わずかなドローや構築の違いでゲーム展開が変わる。
3. 何が禁止されるべきか?
-
候補①:「オパールのモックス」(約9,100円)
- 2024年12月の禁止解除が「脱出基地」の台頭を促進。
- ただし、「オパールのモックス」は「親和」「ハンマータイム」など他のデッキにも影響を与えるため、禁止による副作用が大きい。
- 「脱出基地」以外のアーキタイプへの影響を考えると、禁止は非推奨。
-
候補②:「死の国からの脱出」(約3,800円)
- すでに「レガシー」と「パイオニア」で禁止されており、コンボの核。
- このカードを禁止すれば「脱出基地」の根本的な問題を解決可能。
- 「研磨基地」などの他のコンボパーツでは代替が難しい。
-
候補③:「研磨基地」(約2,300円)
- 「死の国からの脱出」のコンボパーツの1つであり、禁止すればコンボの再現性が低下する。
- しかし、「死の国からの脱出」さえ残っていれば代替手段が見つかる可能性があり、根本的な解決策にはならない。
4. 次の禁止改定はいつ?
- 3月の禁止改定まで待つ必要がある
- 「モダン」の次回の禁止改定は2024年3月に予定されており、それまで「脱出基地」の支配は続く見込み。
- 「ボロス・エネルギー」や「アミュレットタイタン」の強さも指摘されているが、最も深刻な問題は「脱出基地」であり、何らかの禁止が行われる可能性が高い。
まとめ
- 「脱出基地」が『モダン』の環境を支配し、2ターンキルと長期戦の両方に適応する異常な性能を持つ。
- RCポートランドの結果
- 「脱出基地」は2日目進出率34%、使用率30%という圧倒的な数字を記録。
- しかし、「アミュレットタイタン」が優勝し、一矢報いた。
- 禁止改定の最有力候補
- 「死の国からの脱出」が最も問題のあるカードであり、禁止の可能性が最も高い。
- 「オパールのモックス」を禁止すると「親和」など他のデッキにも悪影響を及ぼすため、慎重な判断が必要。
- 次回の禁止改定(2024年3月)まで環境の変化は望みにくい
- 「脱出基地」は現環境で最強のデッキであり、調整がなければその支配は続くだろう。
『モダン』の環境は、3月の禁止改定次第で大きく変化する可能性がある。プレイヤーたちは「脱出基地」の行方を注視しながら、次の対応策を模索していくことになるだろう。
MTGRocks様にて記事が公開されました。
MTGRocks様の記事をチェック
コメント