マジック:ザ・ギャザリング公式統率者・ティアシステムが発表されました。

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【MTGRocks】記事情報:マジック:ザ・ギャザリング公式統率者・ティアシステムが発表されました。

 

 

 

マジック:ザ・ギャザリング(MTG)の統率者フォーマットにおいて、突然の禁止改訂が発表されたことで大きな波紋が広がった。
この改訂によって、長らくコミュニティ主導で管理されていた統率者フォーマットの運営が、正式にウィザーズ・オブ・ザ・コースト(WotC)の管理下に置かれることとなった。
その結果、WotCはマッチメイキングの問題を解決するための新システム「統率者ブランケット」の導入を約束した。

この新システムのベータ版がついに発表され、統率者フォーマットにおける対戦の公平性を向上させることを目的としたティア(Tier)分類が導入された。
本記事では、この新システムの詳細とその影響について解説する。

要点解説

1. 統率者ブランケットとは?

  • 統率者戦のデッキを5つのティア(Tier)に分類し、適切なマッチメイキングを実現するシステム。
  • カジュアルプレイヤーから競技志向のプレイヤーまで幅広いニーズに対応。
  • 特にLGS(地元のゲームショップ)やMagicConなどのイベントでの対戦において、デッキパワーの不均衡を軽減することを目的としている。
  • 「ゲームチェンジャーリスト」という特定のカードリストを導入し、将来の禁止候補を事前に明示。

2. ゲームチェンジャーリストとは?

  • 統率者フォーマットでゲームの流れを大きく変える可能性のあるカード40枚をリスト化。
  • 将来的に禁止の可能性があるカードを事前にプレイヤーに知らせる役割を持つ。
  • 各ティアで使用できるゲームチェンジャーの枚数が異なる。
  • 4月にはリストの見直しが予定されており、禁止解除されるカードが追加される可能性も示唆されている。
  • このリストに載るカードは慎重に選定されるが、現時点では「冬の宝珠」「血染めの月」「時間のねじれ」などがリスト外となっている。

3. 5つのティアの特徴とルール

① Tier 1: Exhibition

  • 対象:超カジュアルな統率者戦を楽しみたいプレイヤー
  • デッキの特徴
    • 勝利よりもテーマ性を重視(例:「すべてのカードが猫」「アートに悪役が描かれている」など)
    • 構築済み統率者(既製品デッキ)よりも弱めの構成
  • 禁止要素
    • 「ゲームチェンジャーリスト」のカード使用禁止
    • 2枚コンボ、土地全体拒否、追加ターンのカードの使用禁止
    • チューター(デッキから特定カードを探す効果)は最低限に

② Tier 2: Core

  • 対象:構築済み統率者のパワーレベルに近いデッキを使用するプレイヤー
  • デッキの特徴
    • 構築済みデッキをベースに改良したが、圧倒的な強さにはならないデッキ
    • 9ターン以上ゲームが続くことを想定
  • 禁止要素
    • 「ゲームチェンジャーリスト」のカード使用禁止
    • 2枚コンボ、土地全体拒否禁止
    • 追加ターンのカードは少数のみ(連続で使用・ループは禁止)
    • チューターは最低限に

③ Tier 3: Upgraded

  • 対象:構築済みよりも強力だが、テーブルを支配しないデッキを使用するプレイヤー
  • デッキの特徴
    • 「構築済み統率者+強化」といった構成が中心
    • ターン7〜9の間にゲームが終わることが想定される
    • ゲームチェンジャーリストのカードを3枚まで使用可能
  • 制限要素
    • 6ターン以内に成立する2枚コンボは禁止
    • 追加ターンのカードは少数のみ(ループは禁止)
    • 土地全体拒否は禁止

④ Tier 4: Optimized

  • 対象:高パワーの統率者デッキを使用し、効率的な勝利を目指すプレイヤー
  • デッキの特徴
    • 複数のチューター、ゲームチェンジャーカード、追加ターン、土地制限効果などを使用
    • 7ターン以前に勝利を目指すデッキが多い
    • 競技環境(cEDH)向けではないが、最大限のパワーを発揮するデッキ
  • 禁止要素:なし(公式の統率者禁止リストのみ適用)

⑤ Tier 5: cEDH

  • 対象:大会環境を意識した統率者デッキを使用するプレイヤー
  • デッキの特徴
    • 最適化された統率者デッキで、メタゲーム(競技環境)を意識
    • 6ターン以前に決着をつけるデッキも多い
    • 強力なカウンター、チューター、大量ドロー、追加ターンが一般的
  • 禁止要素:なし(公式の統率者禁止リストのみ適用)

4. 今後の展望

  • ベータテスト期間中にプレイヤーのフィードバックを収集し、2025年4月に正式アップデートを予定。
  • 「ゲームチェンジャーリスト」を定期的に更新し、新たな禁止・解禁を調整。
  • 今後、LGSやMagicConのイベントで正式に適用される可能性が高い。

まとめ

① 統率者ブランケット導入の目的

  • 統率者戦のゲーム体験を向上させる新たなマッチメイキングシステム。
  • プレイヤーの意図しないデッキ格差を軽減し、公平な対戦環境を提供。
  • 「ゲームチェンジャーリスト」を活用して、禁止改訂の透明性を向上。

② 5つのティアの導入による影響

  • カジュアルデッキ(Tier 1〜3)と高パワーデッキ(Tier 4〜5)を明確に分類。
  • プレイヤーが自身のデッキに適したティアを選択しやすくなり、ミスマッチが減少。
  • 統率者戦の楽しみ方の多様性を尊重しつつ、競技環境との住み分けを促進。

統率者ブランケットの導入によって、統率者戦の環境はより明確に整理され、プレイヤー同士の対戦がより楽しいものとなるだろう。
今後の正式導入に向け、プレイヤーからのフィードバックが重要となる。

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